SONYとStartale Labsが資本提携を発表
本日28日より京都で開催されているクリプトxスタートアップの巨大カンファレンス「IVSCrypto」の壇上で、Astar渡辺創太氏は、Startale Labs(以下、Startale)とSONY子会社ソニーネットワークコミュニケーションズの資本提携を発表した。StartaleはAstarからのスピンアウト会社で、SONYから同社への出資額は5億円。
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渡辺氏がプレゼンテーターとして登壇したのは、「Web3のマスアダプションと我々の戦略」と題する講演。今回の資本提携の目的も、まさにWeb3の大衆的受容だ。
これまで渡辺氏は、Web3のインフラレイヤーを作ってきたが、今後はSONYとの提携を機に、キラーアプリの制作に注力するという。
定義にこだわるよりも実装を
定義にこだわるよりも実装を・・・これは渡辺氏が折に触れて強調しているWeb3の戦略だ。同氏によれば日本再生のカギはWeb3にあり、Web3業界において日本が覇権を獲れるかは、今後数年が勝負なのだという。
Web3は、NFT・DeFi・DAOを内包するきわめて広範な概念であり、その定義も容易ではない。だが、Web3が、Web2におけるGAFAM支配に対するアンチテーゼとして生まれたことは、はっきりしている。
それが、来たるべきWeb3において「GAFAMになりたかった企業~SONY」が名乗りを上げるとは、いったいどうしたことだろう!?
これが渡辺氏のいう「日本らしいWeb3」なのかもしれないし、兵法のイロハ「敵の敵は味方」、あるいは、マーケティング格言「競合の一番嫌がることをしろ」の実践なのかもしれない。
いずれにせよ、定義にはこだわらない柔軟なアタマが必要そうだ。
高まる期待
GAFAMへのリベンジを目論むSONYの挑戦状に、期待は高まる。
ゲーム&ネットワークサービス、音楽、映画、エンタテインメント・テクノロジー&サービス、イメージング&センシング・ソリューション、金融などの膨大なメディア資産を、SONYとStartaleはどう料理するのだろう?
Startale公式アカウントの資本提携発表を伝えるツイートに対し、リツイートは多くても引用RTはほとんどないのは、今回の提携のゆくえと想定ユースケースの見立てのむずかしさを物語っている。
期待は高まる。