SLASH VISION PTE. LTD.(スラッシュ・ビジョン)、株式会社アイキタス、株式会社オリエントコーポレーション(以下「オリコ」)の3社は20日、日本国内でステーブルコインによるカード決済が可能な「Slash Card(スラッシュ・カード)」の発行を開始したと発表した。米ドル連動型ステーブルコインUSDCを決済原資として、Visa加盟店で直接利用できる。
USDCを法定通貨に換金せず直接決済
本カードの最大の特徴は、保有するUSDC
USDCを法定通貨に換金する手続きを経ずに決済できる点にある。利用者のウォレット内にあるUSDCを決済原資として扱い、加盟店側には従来のカード決済と同様に日本円で支払いが行われる。
これにより、ステーブルコイン保有者が買い物のたびに取引所で円に換える煩わしさから解放される。オンラインでも実店舗でも、通常のクレジットカードと同じ操作感で利用できるのが狙いだ。
3社の役割分担は、スラッシュ・ビジョンがプログラムマネージャー兼ブランド提供者として開発・運営を担い、アイキタスがカード発行者として顧客管理とシステム運営を、オリコがBINスポンサーとして国際ブランド対応を担当する体制となっている。
2025年前半の当初目標から約1年遅れでの発行開始
3社は2025年2月13日に提携合意を発表し、当初は2025年前半(6月末まで)の発行を目標に掲げていた。今回の4月20日からの発行開始は、当初計画から約1年遅れたことになる。
事前申込は2025年6月から開始されており、既に申し込んだ利用者から順次発行手続きが進められる。一般向けの申込受付は2026年8月をめどに開始する予定としている。
なお、オリコの代表取締役社長は提携合意発表時の飯盛徹夫氏から、今回発表時点では梅宮真氏に交代している。
国際基準のAML対策と国内法令遵守を両立
3社は安全面の取り組みとして、厳格な本人確認(KYC)や取引モニタリングを含む国際基準のAML(アンチマネーロンダリング)対策を実施。さらに日本の割賦販売法や犯罪収益移転防止法をはじめとする関連法令に準拠する形で運用する。
日本国内では2023年6月施行の改正資金決済法により、ステーブルコインが電子決済手段として法的に位置付けられている。今回のスラッシュ・カードは、この規制枠組みを前提にした実用サービスの一つとして位置付けられる。
事前申込は公式ページ(https://pre-card.slash.vision/)で受け付けている。




