ビザやグーグルなど140社超、新ステーブルコイン「Open USD(OUSD)」発表

ビザやグーグルなど140社超、新ステーブルコイン「Open USD(OUSD)」発表
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JinaCoin編集部
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Highlights
  • ビザやグーグル、日本の三井住友や楽天など、世界的な決済・金融・IT大手140社以上が参画する新ステーブルコイン「Open USD」が発表された。
  • 既存の課題だった発行・償還の高額な手数料を無料化し、数量制限なしで大規模な資金移動を可能にする、実社会の利用を想定したシステムを採用している。
  • 裏付け資産の運用益をインフラ普及に貢献した企業へ還元する独自設計と、独立した協調的なガバナンス体制により、今年後半の実用化を目指している。

ビザやグーグルなど、世界的な決済・金融・IT大手を含む140社以上が参画する新たなステーブルコイン「Open USD(OUSD)」が30日、発表された。グローバルな資金移動を目的としており、今年後半の提供を予定している。

既存ステーブルコインの課題を解決へ

発表によると、ステーブルコインの取引量は米国のACH(小口決済)ネットワークに迫る規模に成長している。一方で、企業が大規模な取引を行う際の発行・償還コストの高さや、裏付け資産の運用益を得られない点が大きなハードルになっていたという。

これらの課題に対し、OUSDは規模拡大を前提としたシステムを採用した。企業は手数料ゼロかつ数量制限なしで発行と償還が可能になる。また、少額の運営費を差し引いた準備金の運用収益が、普及に貢献する参加企業へ還元される設計だ。

運営については、「Open Standard」という独立企業が担う。同社は参加企業で構成される取締役会を通じ、特定の企業ではなく全体利益を考慮したガバナンスによって、OUSDの設計と技術・コンプライアンス水準を維持する方針だ。

創業者兼CEOのザック・エイブラムス氏は、既存の仕組みにはない低コストで広範なアクセスが必要だと指摘。「成長を牽引する企業自身によって設計されたインターネット経済向けの通貨だ」と、同プロジェクトの意義を説明している。

発行の基盤には、高速な処理で知られるブロックチェーン「ソラナ」を採用する。提供開始初日からソラナ上で発行され、その後、他の主要ブロックチェーンへの対応も広げる計画だという。

金融・ITからWeb3まで多角的な業界が結集

参画企業は多岐にわたり、決済・フィンテック領域からはビザやマスターカードのほか、ストライプ、アメリカン・エキスプレス、ディスカバー、クラウドフレア、ペイペイコーポレーション、ウェスタンユニオンなどが名を連ねている。

伝統的金融機関やアセットマネジメント領域では、ブラックロック、BNY、スタンダードチャータード、DBS銀行、BBVAのほか、日本国内からも三井住友フィナンシャルグループやみずほフィナンシャルグループが参加を表明した。

さらにテクノロジー・Web3領域からは、グーグルやサムスン電子、IBM、ショッピファイ、楽天グループといったテック大手に加え、コインベース、バイビット、OKX、リップル、ソラナ、メタマスク、アーベ、ジェミニなどの主要な暗号資産・ブロックチェーン関連企業が網羅されている。

ビザ、グーグル、ブラックロックといった決済・テック・金融のトップ企業が同じプロジェクトに名を連ねたことは、Web3の歴史において類を見ない。これほどの影響力を持つ企業群が結集したことで、OUSDは単なる一企業のサービスではなく、事実上の世界標準決済インフラとなる可能性を秘めている。

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