JPYC、韓国最大手仮想通貨取引所アップビットに上場

JPYC、韓国最大手仮想通貨取引所アップビットに上場
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shoko-koyama
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Highlights
  • 韓国最大手Upbitが9月17日正午、日本円ステーブルコインJPYCの取扱いを開始する
  • ウォン建てを含む3市場に同時上場。JPYCは国内取引所では扱われてこなかった
  • 対象はイーサリアム版のみで、JPYC全体の流通量の7.0%、保有者の2.9%にとどまる

韓国最大手の暗号資産(仮想通貨)取引所Upbit(アップビット)は17日、日本円ステーブルコインのJPYCと、米ペイパル系のドル建てステーブルコインPYUSDPYUSDPYUSDの取扱いを開始すると発表した。告知は同日9時48分で、取引開始は12時を予定する。韓国と日本に時差はないため、日本時間でも同じ12時となる。

ウォン建てを含む3市場に同時上場

2銘柄はいずれもウォン(KRW)、ビットコイン(BTCBTC)、テザー(USDTUSDT)の3市場に同時上場する。対応ネットワークはどちらもイーサリアムのみで、入出金は告知から1時間30分以内に開始される。

取引開始直後には制限がかかる。開始からおよそ5分間は買い注文が制限され、同じく5分間は前日終値比マイナス10%以下の売り注文が制限される。開始後およそ2時間は指値以外のすべての注文タイプが使えない。基準となる価格はコインマーケットキャップの提供値を用いる。

アップビットが示した9月17日9時40分時点の価格は、JPYCが8.81ウォン、PYUSDが1,376.68ウォンだった。

この2つの値付けから逆算すると、1ドルはおよそ156.3円となる。JPYCのUSDT建て価格0.00639USDTの逆数からも約156.5円が導かれ、実勢の為替水準とおおむね整合する。円建てステーブルコインが海外の取引所で、事実上の為替レートとして値付けされる状態になった。

国内取引所では扱われてこなかった

JPYCの発行主体はJPYC株式会社である。2025年8月に資金決済法第37条に基づく資金移動業者の登録を完了し、同年10月から電子決済手段に該当するJPYCの正式な発行を開始した。利用者は日本円と1対1の比率で発行と償還ができる。

ただし国内では、コインチェックやビットフライヤーといった暗号資産取引所での取扱いがない。JPYCが暗号資産ではなく電子決済手段に分類されるためで、入手経路は公式プラットフォーム「JPYC EX」での発行か、DEX(分散型取引所)での交換に限られてきた。

今回の上場により、大手中央集権型取引所の板で売買される形が生まれる。しかもその舞台は国内ではなく韓国である。

上場するのは流通量7%のイーサリアム版

アップビットが告知したJPYCのコントラクトアドレスは0xE7C3D8C9a439feDe00D2600032D5dB0Be71C3c29で、JPYC側が公開するイーサリアム版のアドレスと一致する。同じアドレスはポリゴン、アバランチ、カイアの各チェーンでも使われているが、アップビットが入出金を受け付けるのはイーサリアムのネットワークのみとなる。

ここに偏りがある。オンチェーン情報サイト「JPYC info」によると、9月17日10時23分時点のJPYCの総流通量は約18億9,963万JPYC(1JPYC=1円換算で約19億円)。チェーン別の内訳は次の通りとなる。

チェーン流通量(JPYC)構成比保有者数
Kaia902,142,94347.5%5,566
Polygon766,761,27340.4%41,193
Ethereum133,051,3367.0%2,135
Avalanche97,678,8875.1%23,519

イーサリアム上にあるJPYCは約1億3,305万JPYC(約1億3,305万円)で、全体の7.0%にすぎない。保有者数で見ると2,135人で、全体7万2,413人の2.9%にとどまる。流通の中心はカイアとポリゴンにあり、アップビットが選んだのは最も薄いチェーンだった。

韓国の利用者がアップビットへJPYCを持ち込むには、イーサリアム版を用意する必要がある。他チェーン上のJPYCをそのまま送ることはできない。

なお同サイトの9月16日確定値では、累計の総発行額が約80億852万JPYC、総償還額が約61億3,538万JPYC。日次の取引量は約2億7,526万JPYCだった。

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仮想通貨歴6年。ニュース記者歴4年。常に仮想通貨ニュースを追う。情報ソースを追究し正しい情報をわかりやすく伝えることに努めている。仮想通貨は下落するたび買い増すタイプで、主にステーキングで資産運用中。
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