PSA10ポケカ特化Web3オンラインオリパ「Deadstock」とは?日本トレカセンターと提携

PSA10ポケカ特化Web3オンラインオリパ「Deadstock」とは?日本トレカセンターと提携
JinaCoin編集部
28 Min Read
Highlights
  • ポケモンカード30周年記念セットの世界同時発売に合わせ、デッドストックが9月16日正午に公開ベータ開始
  • PSA10の現物カードを日本から調達し、アービトラム上の所有権トークンと1対1で紐づける
  • パックは50・200・1,000ドルの3種類。50ドルのパックは確率の50%が30〜40ドルのレンジ

アブダビ(ADGM)に拠点を置くATH Labs Ltdが運営するDeadstock(デッドストック)が、日本時間9月16日正午(3時UTC)に公開ベータを開始する。同日はポケモンカード30周年を記念するセレブレーションセットの世界同時発売日にあたり、ローンチ日はこれに合わせて設定された。5月7日から続くクローズドベータは、同時刻をもって終了する。

PSA10ポケカ特化Web3オンラインオリパ「Deadstock(デッドストック)」とは?

Deadstock公式サイト

Deadstockとは、PSA10に鑑定された現物のポケモンカードを裏付けに、その所有権をブロックチェーン上で売買できるオンラインオリパである。公式の自称は「オンチェーン・リパック(onchain repack)プラットフォーム」。

ネット上でパックを買って開け、中身のカードを手に入れる。その体験自体は日本のオリパと変わらない。違いは、出てくるカードが画像データではなく、実在する鑑定済みカードの所有権そのものだという点にある。

扱うのはPSA10のみだ。PSA(Professional Sports Authenticator)は世界で最も認知された鑑定機関で、10はその最高評価にあたる。市場でグレイル(聖杯)と呼ばれる最上位帯だけを在庫に据えている。

現物1枚が1トークンになるまで 日本トレカセンターと提携

Deadstockと日本トレカセンター提携

供給源は日本にある。デッドストックは日本トレーディングカードセンター(通称:日本トレカセンター、JTCC)と独占提携している。JTCCは「japan-toreca.com」を運営する国内最大級のオリパ事業者で、ポケモン、遊戯王、ワンピース、ヴァイスシュヴァルツ、マジック:ザ・ギャザリング、デュエル・マスターズを扱う。この調達網とオペレーション基盤をデッドストックが使う構造だ。

カードは以下の標準パイプラインを通って商品になる。

  1. 調達:JTCCの仕入れ網を通じて日本国内から集める
  2. 鑑定:PSAによるグレーディングを経て、10のみを採用
  3. 保管:保険付きの専門カストディで保管庫に収納
  4. トークン化:現物1枚に対し、アービトラム上に所有権トークン(公式呼称はデジタルツイン)を1つ発行

現物は金庫に眠ったまま動かない。チェーン上を移動するのは所有権だけである。

パックの価格とオッズ

クローズドベータの時点で提供されているパックは3種類ある。

パック名価格
Super Pack50ドル(約7,700円)
Hyper Pack200ドル(約3万1,000円)
Master Pack1,000ドル(約15万5,000円)

特徴的なのは、購入画面に確率表と期待値が明示されている点だ。最も安いSuper Packの内訳は次の通りとなる。

ランク確率価値レンジ
SSS0.01%800〜2,500ドル
SS0.09%500〜800ドル
S0.9%120〜500ドル
A15%60〜120ドル
B34%40〜60ドル
C50%30〜40ドル

画面に表示される期待値は51.54ドルである。各レンジの中央値に確率を掛けて合算すると51.54ドルとなり、表示値と一致する。確率の合計も100.00%で、数字そのものに矛盾はない。

ただし期待値が購入額を上回って見えるからといって、有利な賭けだと解釈するのは誤りだ。価値の算定根拠はFMV(推定市場価格)であり、実際に売却すれば手数料やスプレッドが差し引かれる。運営側も画面上で、これは投資助言ではなく市場データと価格は変動すると注記している。

より重要なのは確率の偏りである。全体の50%は30〜40ドルのレンジに落ちる。つまり50ドルのパックを引いた場合、2回に1回は少なくとも2割の目減りが確定する計算だ。BとCを合わせた84%が購入額と同等かそれ以下のレンジに収まる。

決済はクレジットカード、Apple Pay、Google Payに対応しており、暗号資産を保有していなくても購入できる。一方でマーケットプレイス側の決済にはUSDCが使える。Web3に不慣れな層とクリプトユーザーの双方を入口に想定した設計といえる。

引いたカードの3つの出口

パックから出たカードは、その瞬間から利用者のものになる。選べる出口は3つだ。

出口内容負担するコスト
保有するトークンのまま持ち続けるなし
出品するサイト内マーケットプレイスで売却取引手数料
現物化する実物カードを世界中どこへでも配送請求送料・輸入関税・現地税

マーケットプレイスでは、各カードに出品価格とFMVが併記される。両者は必ずしも一致せず、FMVを上回る値付けも下回る値付けも並んでいる。買う側は推定市場価格を参照しながら判断できる。

購入したパックから出たカードには運営によるバイバック(買取)オファーが用意されている。ただしキャンペーン景品として得たカードは対象外で、ここは明確に線が引かれている。

従来のオリパ・NFTとの違い

一般的なオリパNFTコレクティブルデッドストック
中身の裏付け事業者の運用によるデジタルデータのみPSA10の現物1枚
所有の記録事業者のデータベースブロックチェーンブロックチェーン
現物の受け取り配送不可いつでも請求可能
品質の基準商品により変動該当なしPSA10に固定

共同創業者のドミニク・ジャン氏は、この市場には中央登録機関も清算機関も存在してこなかったと述べ、認証された実物供給とブロックチェーンを接続する意義を強調した。ATH Labsは保管庫・価格オラクル・トークン化・アプリケーションの各層を、他のカード事業者も接続できる共通基盤として設計している。

公開ベータ初日にできること

30周年セレブレーションセットは、世界発売と同日にデッドストックへ並ぶ。カードの出所が日本であることを活かし、同日分の在庫を確保したとしている。参加手順は3ステップだ。

  1. デッドストック公式サイトへアクセス
  2. メールアドレスでアカウントを登録する
  3. 受信箱に届く承認メールを確認する
  4. 開始する(リファラルリンク経由なら順番待ちをスキップ)

同時に、クローズドベータのリーダーボードも確定する。ポイントは毎日のチェックイン(購入不要)とパック購入の2経路で貯まる仕組みで、報酬は上位だけに集中していない。

順位報酬
1位フューチャリスティックボックス+プレミアムデッキセット+ブースターボックス+フリーパック1回
2位フューチャリスティックボックス
3位プレミアムデッキセット
4〜10位ブースターボックス+フリーパック2回
11〜20位ブースターボックス
21〜50位フリーパック2回
51〜100位フリーパック1回
#130/#230/#330/#430/#530フリーパック2回(ラッキーランク)
101位以下から抽選20名フリーパック1回

フリーパックは30周年パックを1回無料で引ける権利で、付与から30日以内に開封する必要がある。

参加前に押さえておきたい注意点

第一に、これは有償のランダム封入商品である。何が出るかは確率に依存し、支払額を下回る結果は当然に起こりうる。投資商品ではなく、あくまで娯楽としての支出と考えるべきだ。

第二に、運営はアブダビの法人であり、日本の事業者ではない。利用規約の第3条・第4条に適格性要件が定められているため、登録前に自分の居住国が対象かどうかを必ず自分で確認してほしい。トラブル時の準拠法も日本法ではない。

第三に、独自トークンやエアドロップに関する公式発表は現時点で存在しない。規約上、ポイントは現金に交換できず、サービス外での価値を持たないと明記されている。リーダーボードの報酬もカード現物であり、金融的リターンを期待する設計にはなっていない。

資金面の裏付けはある。ATH Labsは9月14日、ブリッシュ・キャピタル(ブリッシュ/NYSE:BLSH のベンチャー部門)主導で250万ドル(約3億8,700万円)のシードラウンドを発表した。調達資金は公開ローンチ、日本での保管・調達体制の拡張、基盤開発に充てられる。とはいえシード段階のプロダクトであり、サービス継続性のリスクは織り込んで臨むべきだろう。

Deadstockの公開ベータに登録する(リファラル経由・順番待ちスキップ)

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JinaCoin編集部です。JinaCoinは、株式会社jaybeが運営する仮想通貨情報専門メディアです。 正確性・信頼性・独立性を担保するため編集ガイドラインに沿って、コンテンツ制作を行なっています。 一般社団法人 ブロックチェーン推進協会所属
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