米連邦準備制度理事会(FRB)は16日、政策金利を0.25ポイント引き上げ、誘導目標を3.75〜4.00%とすることを決定した。決定後の17日執筆時点で、ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)は直近安値からの反発を見せており、デリバティブ市場ではショートポジションの清算を伴う買い戻しが主導している。
インフレ抑制へ、全会一致で利上げ
利上げは2023年7月以来で、12対0の全会一致で承認された。FOMCは声明で、インフレがなお高水準にあると指摘。今回の利上げが、インフレ率を目標の2%へより早く戻すことを支えると説明し、物価安定を実現する姿勢を明確にした。
景気については、地政学的な動向などによる不確実性が高い一方、経済活動は堅調に拡大していると評価した。国内支出は底堅く、生産性の伸びや設備投資も強いとしたほか、雇用の増加は労働力の拡大に見合い、失業率もほぼ変わっていないと説明。景気と雇用が底堅さを保つなか、インフレ抑制に向けて金利を引き上げた形だ。
新たな政策金利は17日から適用される。実施要領では、銀行がFRBに預ける準備預金への付利金利も3.90%へ引き上げるとした。一方、銀行システムの準備預金を潤沢に維持する方針は継続する予定だ。
BTCは7万6,000ドル台、ETHは2,400ドル台へ
ビットコイン
BTCとイーサリアム
ETHを1時間足で見ると、いずれも15日につけた高値を下回っている。
ビットコインは15日に7万9,500ドル付近をつけた後、翌日にかけて7万5,000ドル近辺まで下落した。発表時間帯の1時間足では7万5,000ドルから7万6,500ドル付近で上下した後、約7万5,570ドルで終値をつけている。執筆時点では7万6,000ドル台を回復している状況だ。

一方、イーサリアムも発表時間帯の1時間足では、2,370ドルから2,430ドル付近で上下し、約2,400ドルで終値をつけた。その後は2,440ドル付近まで上昇したが、直近で売りが強まっている。

買い・売り双方で清算、足元はショートに集中
こうした値動きのなか、デリバティブ市場では買い・売り双方のポジションが清算された。コイングラスの執筆時点におけるデータでは、過去24時間の清算額は3億4,641万ドル(約541億円)。内訳はロングが1億5,024万ドル(約235億円)、ショートが1億9,617万ドル(約306億円)で、ショート側が全体の約57%を占めた。

銘柄別ではビットコインが8,435万ドル(約132億円)、イーサリアムが8,291万ドル(約129億円)だった。直近1時間の清算額も1,464万ドル(約22.9億円)のうちショートが1,328万ドル(約20.7億円)と約91%を占め、足元では売りポジションの清算が目立っている。
直近1時間の清算はショート側に偏っており、足元の反発が継続的な買いに支えられているかはまだ判断しにくい。今後はビットコインが7万6,000ドル、イーサリアムが2,400ドル付近を上回る水準に定着できるかが、利上げ後の戻りを見極める焦点となりそうだ。
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※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=156.1円)


