ポケモンカードのRWA(現物資産)市場は、主要4プラットフォームの累計取引量が4月時点で合計約19億ドル(約3,000億円)に達したことが、オンチェーン分析ツール「Dune」のダッシュボードデータで明らかになった。
ポリゴン・ソラナ上で拡大するポケモンRWA市場、ピーク時から落ち着くも取引継続
Duneダッシュボードデータは、ポリゴンチェーン上のコートヤードとソラナチェーン上のコレクタークリプト、フィジタルズ、エンポリアムの4プラットフォームで構成されている。
関連:フィジタルズとは?使い方を解説|ポケカがオンチェーン取引可能!オリパあり
累計取引量ではコートヤードが約9.3億ドル(約1,480億円)で首位に立ち、コレクタークリプトが約7.8億ドル(約1,240億円)、フィジタルズは約1.7億ドル(約270億円)、エンポリアムが約470万ドル(約7.4億円)と続く状況だ。

ポケモンカードのRWA市場は2023年後半に形成され始め、2025年後半から急速に拡大。週次取引量は2025年8月頃から急増し、同年9月には5,600万ドル(約89億円)規模に達するピークを迎えた。その後はコートヤードを中心に週2,000万ドル(約31億円)超の取引が継続しており、4月現在も一定の市場規模を保っている。
主要プラットフォームの主な収益源は、「オリパガチャ」と呼ばれるランダム封入型の販売形式と、二次流通マーケットプレイスでの取引手数料の2つだ。特にガチャ形式の支出額は全プラットフォーム合計で約10.4億ドル(約1,650億円)に達しており、市場の成長を牽引する要素となっている。

なお、今回のDuneデータはオンチェーンで確認できる取引のみを対象としており、eBayなどオフチェーンの取引は含まれていない。また純収益の算出方法上、実際の収益は表示値より低くなる可能性がある。
サービス終了・取引縮小で淘汰も進む現在市場
一方で、市場の淘汰も進んでいる。ソラナ上で展開していたエンポリアムは2025年12月にサービスを終了。フィジタルズも2025年9月頃に週次取引量約2,000万ドルのピークを記録した後は縮小傾向にある。成長著しい市場の中で、プラットフォーム間の優勝劣敗が明確になりつつある状況だ。
なお、各プラットフォームのDuneダッシュボードへの最終反映時期にも差があり、コートヤードは2025年10月、フィジタルズも同年10月が最終更新となっている。実態の変化はデータが示す以上に進んでいる可能性も考えられる。
それでもなお、オンチェーンデータだけで累計3,000億円規模の取引量を生み出しているという事実は、ポケモンカードのトークン化という試みが一定の成熟段階に達したことを示している。今後はポケモン以外のトレーディングカードへの展開もRWA市場で期待したいところだ。
関連:トークン化ポケモンカード、8月取引量183億円突破──RWA市場の急成長鮮明に=バイナンス
関連:ポケモンカード取引がSolanaで拡大──ガチャで高収益、総取引139億円超
関連銘柄:
SOL
POL
※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=158.9円)




