ビットコイン
BTCは13日夜に8万ドルの節目を割り込み、日足は3日連続の陰線を確定した。14日12時現在も7万ドル台後半で推移しており、売り圧力が続いている。資金流入の観点から見ても、現在の市場が本格的な強気局面とは言い難く、テクニカル的にも長期的な弱気パターンが完成目前となっている。
資金流入不足が本格上昇を阻む懸念材料に
投資データ分析プラットフォーム、アルフラクタルのCEOであるジョアン・ウェドソン氏は14日、自身のXにて「ビットコインが本格的な強気相場に入るにはまだ資金流入が足りていない」と指摘した。
判断材料となっているのが、Realized Cap Impulse(実現時価総額インパルス)という指標だ。この指標は市場に新しい資金がどれだけ入ってきているかを測るもので、現在は0よりもわずかに下の位置で推移している。この水準は現在レジスタンスとして機能しており、上抜けに苦戦している状態だ。
実現時価総額インパルスが0をしっかりと上回ることができなければ、市場に十分な新規資金が入っていない状態が続くことになるため、今後数か月の間に再び安値を試す展開となる可能性が高い。
一方で、短期間でこのラインを上抜けるようであれば、新たな資金が市場に流入し始めたサインとなり、従来よりも短い弱気サイクルで終わる可能性も出てくる。
ただし現時点では、資金流入の明確な回復が確認されていないため「ここから一気に上昇する」という展開を期待するには材料不足感が否めない、とウェドソン氏は結論づけた。
典型的な弱気パターンが完成目前
暗号資産(仮想通貨)トレーダーのNoname氏は14日、自身のXにて「ビットコインのチャートに、典型的な弱気パターンが形成されつつある」との見解を示した。
Noname氏は、高値と安値を反転させたチャートを提示しつつ、非常に弱気な逆ヘッド&ショルダーが完成していると分析している。
高値圏では明確な3点のピークが形成されており、中央の12万6,000ドル付近がヘッド、左側の10万8,000ドル付近が左肩、右側の9万7,000ドル付近が右肩となる。このパターンの最も重要なラインであるネックラインは7万2,000ドル付近の価格帯だ。
このネックラインを明確に抜けた場合、弱気パターンが完成し、下落のターゲットとして4万9,000ドル〜5万2,000ドル付近が意識されることになる。これは単なる調整ではなく、構造的な下落トレンドの再開を示すシグナルとなる可能性が高い。
同様のパターンは2021年のピーク時にも形成され、その後ビットコインは短期間で大きく下落していることから、今回も同様の展開になることが想定される。
今後は、まず7万2,000ドル付近のネックラインを割り込み、その下で一時的に横ばいの動き、いわゆる再分配の期間を挟んだ後、最終的に急激な下落、いわゆる投げ売りが発生するというのが、Noname氏のシナリオだ。
ウェドソン氏が指摘するように、実現時価総額インパルスが0を下回っている状況では、ここからさらに上昇するための燃料不足感が否めない。さらにNoname氏の分析では、長期的に弱気なパターンが完成目前なため、トレンド転換や価格変動に備えておくべき局面といえるだろう。
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