決済大手ストライプが、AI企業のOpenRouter(オープンルーター)を70億ドル(約1兆1,158億円)超で買収する契約をまとめたと、ブルームバーグが17日に関係者の話として報じた。同社CEOのアレックス・アタラー氏は、NFTマーケットプレイス「OpenSea(オープンシー)」の共同創業者にあたる。
70億ドル超で合意、価格は変動の可能性
報道によれば、オープンルーターは数か月前に13億ドル(約2,072億円)の評価額で資金を調達したとされる。今回の買収額はそこから5倍以上に相当する。ただし最終的な価格は変わる可能性があるという。
関係者が匿名を条件に語ったのは、情報が公開されていないためだとしている。
ストライプの広報担当者は、噂や憶測についてはコメントしないと述べた。オープンルーターはコメントを拒否している。ウォール・ストリート・ジャーナルは以前、ストライプが約100億ドル(約1兆5,940億円)でオープンルーターの買収を交渉していると報じていた。
800万人の開発者が400超のモデルを利用
オープンルーターは2023年に設立されたニューヨーク拠点の企業だ。数百のAIモデルへのアクセスを提供し、開発者を用途に応じて最も効率的で安価な選択肢に振り分けることを掲げている。
同社は5月時点で、800万人の開発者が400を超えるAIモデルにアクセスするために利用していると公表した。成長を牽引しているのは、自社ソフトウェアにエージェント機能を組み込む過程でさまざまなモデルを試す開発者層だという。
利用中のモデルに障害が生じた際の代替手段や、技術業界全体でどの選択肢が広く使われているかを把握するためのサービスも提供する。
投資家にはアルファベット傘下のベンチャー部門であるCapitalG、アンドリーセン・ホロウィッツ、メンロ・ベンチャーズが名を連ね、累計調達額は1億5,000万ドル(約239億円)を超える。AIの利用コストへの目が厳しくなるなかで、同社は事業を伸ばしてきた。
OpenSea共同創業者が3年で築いた会社
アタラー氏が共同で立ち上げたオープンシーは、4億ドル(約638億円)超を調達したものの、その後は利用が大きく落ち込んだ。同氏は2022年7月にオープンシーを退任し、1年たたないうちにオープンルーターを設立している。
アタラー氏は今年、オープンルーターを「AIにおけるストライプに相当する存在」と表現していた。
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※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=159.4円)




