予測市場プラットフォーム大手のポリマーケットは15日、ポケモンカードの価格を対象とした予測市場を開設した。20の市場が一斉に作られ、いずれも31日時点の価格が基準額を上回るかどうかを当てる形式となっている。
対象はカード単体と未開封商品の両方だ。前者はピカチュウex、メガゲンガーex、メガリザードンY ex、ヒトカゲ、ゼニガメ、フシギダネなど、後者は151ウルトラプレミアムコレクションやファンタズマルフレイムズのブースターボックスなどが並ぶ。ポリマーケットは16日、公式Xでも市場の一覧を告知した。
決済はCollectrの未鑑定価格を参照
決済の基準となるのは、コレクション管理アプリのCollectr(コレクター)が公表する「Ungraded Price(未鑑定価格)」だ。鑑定機関に出していない状態の相場を指す。
ピカチュウexの市場では、アセンデッドヒーローズ収録のスペシャルイラストレーションレア(276/217)の未鑑定価格が、31日に1,093.18ドルを上回れば「Up」、下回れば「Down」で決済される。ちょうど同額だった場合は50対50で分配される。
決済日から7日以内に確定値が公表されない場合は、直近で取得できる日付の値が使われる。Collectrが恒久的に利用できなくなった場合も50対50で処理される。
オッズは下落側に傾き取引高は数百ドル規模
執筆時点でオッズを確認できる15市場のうち、値上がりを予想する「Up」が50%を下回るのは12市場に上る。メガゲンガーexとファンタズマルフレイムズのブースターボックスがいずれも25%、セレブレーションズのウルトラプレミアムコレクションが28%、ピカチュウexが31%だ。
50%を超えるのはヒトカゲの65%、フシギダネの52%、パーフェクトオーダーのブースターボックスの51%にとどまる。
ただし取引は活発とは言いがたい。最大のメガゲンガーexでも2,300ドル、ピカチュウexは1,508ドル、アセンデッドヒーローズのポケモンセンター限定エリートトレーナーボックスは120ドルだ。流動性も137ドルから548ドルの範囲にとどまる。
65%という高い数値が出ているヒトカゲは、取引高が0ドルだ。実際の売買を伴わない初期値であり、参加者の予想を反映した数字ではない。なお、これらの市場は米国居住者の取引対象から外れている。
実物を持たずに相場へ賭ける設計
今回の設計で注目されるのは、カードそのものではなく第三者が公表する価格指標を参照している点だ。実物の保管や配送を伴わずに、コレクション市場の相場へ賭けられる仕組みになっている。
一方で、取引高が判明している15市場を合計しても約1万3,000ドルで、0ドルの市場も残る。価格シグナルとして機能する水準には届いていない。参照指標さえあれば他の収集品へも同じ設計を展開できるだけに、当面はポケモンカードで取引が根づくかどうかが試金石となる。
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