dYdXの開発チームが手がける分散型取引所(DEX)Arcus(アーカス)は1日(米国時間)、ロビンフッドの自己管理型ウォレット「Robinhood Wallet(ロビンフッド・ウォレット)」が、株式トークンの現物取引にArcusのAPIを統合したと発表した。株式トークンを利用できる地域の利用者は、Arcusの流動性と約定基盤を通じて、190銘柄超の株式トークンを取引できる。
ロビンフッド・ウォレット、Arcusを株式トークンの新たな流動性源に
Arcusは、ロビンフッド・ウォレットで株式トークンの取引に使われる流動性の供給元の一つに加わる。
Arcusは、注文ごとに複数のプロのマーケットメイカーが価格を競う「RFQ(見積もり依頼)」方式を採用している。単一の流動性プールに頼らないため、スプレッドが狭く厚い流動性を提供できるとしている。
- Arcusポイント:Arcus経由で約定した対象のスワップは、Arcus上で直接取引する場合より多くのポイントを得られる
- 指値注文:Arcusは株式トークンの指値注文にも対応する予定で、ウォレット内のdAppブラウザーから利用できる
ポイントの上乗せは、Arcusがポイントプログラムのシーズン1で示していた対象の一つでもある。
ロビンフッドで暗号資産・国際部門を率いるヨハン・ケルブラット氏は、ロビンフッド・チェーンはオンチェーンでのRWA(現実資産)の普及を進めるために作られたとし、「Arcusのようなプラットフォームは、そのビジョンを実現する鍵だ」と述べている。
Arcus、7月の始動から累計取引高50億ドル超
Arcusは7月1日、ロビンフッド・チェーン上で90銘柄超の株式トークンの現物取引を始めた。現在の取扱銘柄は190を超える。株式、暗号資産、コモディティ、指数を対象とするパーペチュアル(無期限先物)もベータ版で提供しており、順番待ちのリストには10万人以上が登録している。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 累計取引高(現物・パーペチュアル) | 50億ドル超(約7,890億円) |
| 取引者数 | 1万5,000人超 |
| 1日の最高取引高 | 5億ドル超(約789億円) |
| 預かり資産(TVL) | 2,800万ドル超(約44億円) |
Arcusのエディ・チャンCEOは、「トレーダーは、グローバルで利用しやすく、常に開いている市場を求めている」とコメントした。
Arcusは米国、カナダ、英国などでは利用できない。株式トークンは、Robinhood Assets (Jersey) Limitedが発行するトークン化された債券で、原株の経済的なエクスポージャーを提供する一方、原株に対する法的な権利は付与されない。
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※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=157.8円)


