ブロックチェーン分析企業のグラスノードは2日、ビットコイン(
BTC)の上値を抑えていた8万5,000ドル(約1,343万円)付近の売り注文が解消したとの見方を示した。約1週間にわたり何度も跳ね返されてきたこの水準の売り注文を買い手が吸収し、残りの注文も取り下げられたとみられる。
長期保有者の利益確定増、ETF流入は鈍化
今回の売り注文は、9月24日にバイナンスの現物取引の板に現れた。グラスノードが同月30日に公開したレポートでは、8万5,000〜8万5,500ドル(約1,343万〜1,351万円)の価格帯にあり、その規模は出現時から3倍に膨らんでいた。
この間、長期保有者の利益確定も増えた。売却で確定した利益のうち長期保有者の分が占める割合は、価格が急伸した週の34%から、9月29日までの1週間で55%に高まった。
一方、米国のビットコイン現物ETFへの純流入は、9月21日と22日の1日約10億ドル(約1,580億円)から、28日には2,400万ドル(約38億円)まで縮小した。

別の買い需要も確認されている。米国で個人退職口座(IRA)サービスを提供するアイトラストキャピタルのCEO、ケビン・マロニー氏は、ビットコインマガジンの番組「BMTV」で、顧客の50%超がビットコインを購入していると明かした。
同氏は、価格が5万8,000ドル(約916万円)の安値をつけて以降、投資家が継続的に資金を振り向けているとも述べている。
ただ、ビットコインの取引量はなお低水準にあり、幅広い需要はまだ戻っていないとグラスノードは指摘している。
次の抵抗帯は9.5万〜9.7万ドル付近
売り注文の減少を受け、グラスノードは、上方の売り注文が薄くなったことで価格がより速く上昇しやすくなるとの見方を示した。
その先では、9万5,000〜9万7,000ドル(約1,500万~1,532万円)付近が次の大きな節目になると指摘。オンチェーンでは、平均MVRV価格にあたる9万6,700ドル(約1,528万円)が主要な抵抗線となっている。
下値では、活発に取引する投資家の平均取得価格を推計した「True Market Mean」の7万7,200ドル(約1,220万円)が最初の支持線となる。

なお、執筆時点の価格は8万4,913ドル(約1,342万円)で、24時間で1.75%上昇したものの8万5,000ドルはわずかに下回っている。
売り注文が解消されたことで、短期的な上値余地は広がったとみられる。今後は買い需要が続き、9万5,000〜9万7,000ドル付近まで上値を伸ばせるかに注目したい。
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※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=158円)
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