ソラナDEX「Jupiter」、2030年に向けたJUP配分計画を発表

ヤマダケイスケ
10 Min Read
画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

新規メンバー65名へのJUP配分、Meow氏が2案を提示

ソラナチェーン基盤のDEX(分散型取引所)「Jupiter(ジュピター)」の創設者Meow(ミャオ)氏は5日、2030年に向けたチーム戦略を発表。この戦略では、新規チームメンバーへの独自トークン「JUP」の配分にスポットが当てられている。

ジュピターは2024年を通じて大規模なチーム拡大を実施。ブロックチェーンや暗号化技術、モバイル開発などに強みを持つ65人の新規メンバーを採用した。これにより、チームの総数は80人にまで拡大している。Meow氏はプロジェクトの成功には優れた人材が不可欠だと強調。適切な報酬とインセンティブ提供の重要性を説いている。

新規メンバーへは2億8,000万JUPの割り当てが計画されており、Meow氏はその配分方法として2つの選択肢を提案している。

1つ目は従来の方式どおり、ジュピターの戦略準備金からトークンを割り当てる方法だ。トークン配分は2025年7月から3年間に渡って実施され、Meow氏も自身の割り当てとなる2億8,000万JUPを受け取る。ただし、同氏は2026年6月まで売却やステーキングを行わないという公約を設けている。

2つ目は、Meow氏自身に割り当てられる2億8,000万JUPを新規チームへ配分し、同等の割り当て分を2030年に戦略準備金から補填するというものだ。この場合、同氏は2030年までJUPを受け取れないが、その代わりに2億2,000万JUPのボーナスを同年にコミュニティリザーブに請求するという。

ただし、コミュニティリザーブからボーナス配分を得るためには、コミュニティによる投票が必要となる。また、2025年から2030年にかけてのMeow氏のパフォーマンスに応じて、DAOの決定によりボーナス額の調整や支給拒否が可能となっている。

Meow氏はこの提案の背景として、今後5年間でジュピターおよびJUPの発展に集中できる環境を整えたいこと、ボーナスによる自らのコミットメントの強化、プロジェクトの長期的な成功を確実にしたいことを挙げている。

さらに、同氏は今後5年間の目標として、ジュピターを最高の分散型流動性プラットフォームに成長させることを掲げた。また、コミュニティを世界規模で拡大しつつ、あらゆるブロックチェーンを統合し、シームレスなクロスチェーン取引を可能にするオムニチェーンネットワーク「JupNet(ジュプネット)」の確立も目指していくという。

ジュピターはソラナチェーンの代表的なDEXアグリゲーターとして成長を続けており、市場でもその地位を確かなものにしている。今後のコミュニティの決定がジュピターの発展にどのような影響を与えるのか、今後の動向にも目が離せない。

関連:ソラナ最大のDEX「ジュピター」、独自アプリの開発計画を発表
関連:Jupiter(JUP)バイナンスに上場|エアドロ組大勝利か

仮想通貨の最新情報を逃さない!GoogleニュースでJinaCoinをフォロー!

Share This Article
仮想通貨やBCGをメインに執筆活動を行うWebライター。2021年、ビットコインの大幅な値上がりに興味を持ち、仮想通貨の世界に参入。Binance、Bybitをメインに現物取引やステーキングサービスを活用し、資産運用を進めている。
Leave a Comment

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA