新規メンバー65名へのJUP配分、Meow氏が2案を提示
ソラナチェーン基盤のDEX(分散型取引所)「Jupiter(ジュピター)」の創設者Meow(ミャオ)氏は5日、2030年に向けたチーム戦略を発表。この戦略では、新規チームメンバーへの独自トークン「JUP」の配分にスポットが当てられている。
ジュピターは2024年を通じて大規模なチーム拡大を実施。ブロックチェーンや暗号化技術、モバイル開発などに強みを持つ65人の新規メンバーを採用した。これにより、チームの総数は80人にまで拡大している。Meow氏はプロジェクトの成功には優れた人材が不可欠だと強調。適切な報酬とインセンティブ提供の重要性を説いている。
新規メンバーへは2億8,000万JUPの割り当てが計画されており、Meow氏はその配分方法として2つの選択肢を提案している。
1つ目は従来の方式どおり、ジュピターの戦略準備金からトークンを割り当てる方法だ。トークン配分は2025年7月から3年間に渡って実施され、Meow氏も自身の割り当てとなる2億8,000万JUPを受け取る。ただし、同氏は2026年6月まで売却やステーキングを行わないという公約を設けている。
2つ目は、Meow氏自身に割り当てられる2億8,000万JUPを新規チームへ配分し、同等の割り当て分を2030年に戦略準備金から補填するというものだ。この場合、同氏は2030年までJUPを受け取れないが、その代わりに2億2,000万JUPのボーナスを同年にコミュニティリザーブに請求するという。
ただし、コミュニティリザーブからボーナス配分を得るためには、コミュニティによる投票が必要となる。また、2025年から2030年にかけてのMeow氏のパフォーマンスに応じて、DAOの決定によりボーナス額の調整や支給拒否が可能となっている。
Meow氏はこの提案の背景として、今後5年間でジュピターおよびJUPの発展に集中できる環境を整えたいこと、ボーナスによる自らのコミットメントの強化、プロジェクトの長期的な成功を確実にしたいことを挙げている。
さらに、同氏は今後5年間の目標として、ジュピターを最高の分散型流動性プラットフォームに成長させることを掲げた。また、コミュニティを世界規模で拡大しつつ、あらゆるブロックチェーンを統合し、シームレスなクロスチェーン取引を可能にするオムニチェーンネットワーク「JupNet(ジュプネット)」の確立も目指していくという。
ジュピターはソラナチェーンの代表的なDEXアグリゲーターとして成長を続けており、市場でもその地位を確かなものにしている。今後のコミュニティの決定がジュピターの発展にどのような影響を与えるのか、今後の動向にも目が離せない。
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