トヨタファイナンスは18日、ブロックチェーンを用いたセキュリティトークン社債(ST債)「トヨタファイナンス第2回無担保セキュリティトークン社債」(愛称:TOYOTA Wallet つむぐボンド)の抽選申込受付を開始した。トヨタグループとして初めて、証券会社を介さない自己募集の形をとる。
証券口座を開かずにアプリから申し込む
ST債はこれまで、証券会社が販売を担うのが一般的だった。同社が2025年3月に発行した第1回も証券会社経由で投資家に届いている。今回は発行体が直接募集する自己募集形式を採り、決済アプリ「TOYOTA Wallet」と連携させた。
購入に証券口座は要らない。アプリを入れ、本人確認を含むアカウント登録を済ませたうえで、専用ページから申し込む流れとなる。
対象は日本に住所を持つ18歳以上の個人で、申し込みは1人1回まで。払込はGMOペイメントゲートウェイのマルチペイメントサービスを使ったオンライン口座振替のみで、クレジットカードは利用できない。
同社によると、クレジットカード支払時の収納代行を転用しないスキームを採用しており、同社が発行するクレジットカードを持たない人も申し込めるという。
購入者への特典として、条件に応じたTOYOTA Wallet残高のほか、富士スピードウェイの観戦チケットや車両の試乗体験が抽選で用意される。

本ST債の仕組み(出典:トヨタファイナンシャルサービスの発表資料)
10億円・1年・1.720%、基盤はibet for Fin
募集金額は10億円、年限は1年、利率は税引前で1.720%。申込単位は10万円、上限は9,990万円で、信用格付は日本格付研究所(JCR)のAAAとなっている。
抽選申込期間は9月2日17時まで。当選発表は9月9日で、引落日は10月6日、払込日は10月27日。利払日と償還日はいずれも2027年10月27日となる。
本ST債は譲渡制限付きで、原則として満期前の売却はできない。
発行基盤は、BOOSTRYが運営するコンソーシアム型ブロックチェーン「ibet for Fin」。今回の取り組みにはSMBCグループも参画している。
ST債はブロックチェーン上に権利を記録することで投資額の小口化を可能にし、アプリとの情報連携を通じて発行体が投資家の状況を把握しやすくなる点が特徴とされる。
トヨタファイナンスは、本ST債に関する発行登録追補書類を18日付で東海財務局長に提出している。
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