ナスダックは、米国株の取引時間を1日23時間・週5日に広げる「グローバル・トレーディング・アワーズ」の開始時期を、2026年12月6日と見込んでいる。同社が公開したFAQに記載があり、SEC(米証券取引委員会)は4月10日に必要な規則変更を承認済みだ。
新セッションは日本時間の11時から18時
ナスダックによると、現在の4時から20時(米東部時間)までをデイセッションとし、これに21時から翌4時までのナイトセッションを加える。取引週は日曜21時に始まり、金曜20時に終わる。
20時から21時までの1時間は業界共通の取引停止時間となり、システム処理と取引日の切り替えに充てる。
ナイトセッションの21時から翌4時は、冬時間の日本時間では11時から18時にあたる。日本の投資家が、日中に米国株を直接売買できるようになる計算だ。21時から24時までの約定は、翌暦日の取引日として扱われる。
祝日が月曜から木曜に当たる場合も、その祝日の21時から取引を始める。ナスダックテキサスとPSX、オプション各市場は現行のスケジュールを維持する。
ナイトセッションで使えるのは指値注文のみで、成行などの無指値注文は受け付けない。ペッグ注文やM-ELO、寄り付き・引けに関わる注文も対象から外れる。参加には21時から翌4時に対応した専用ポートが必要で、4時の時点で残っている注文はすべて取り消される。
時間外には静的価格帯も導入される。上限は2つの参照価格のうち高い方の20%上、下限は低い方の20%下だ。参照価格は調整後の公式終値と、19時45分前の直近ラウンドロット約定になる。
最低幅は参照価格から3.00ドル(約478円)。公式終値が1.00ドル(約159円)未満の銘柄では1.00ドルとなる。
狙いは暗号資産の24時間市場
SECの承認命令に載ったナスダックの説明によると、営業時間が米国市場と重ならないアジアなどの投資家は、夜間取引を手がけるATS(代替取引システム)や、暗号資産(仮想通貨)・トークン化資産・トークン化証券を24時間365日扱うプラットフォームの利用を増やしている。
ナスダックは、こうした投資家の注文を取り込むために取引時間を延ばすと述べたうえで、将来デジタル資産を扱う市場に参加するうえで有利な位置を確保する狙いもあると明記した。
周辺のインフラは整いつつある。決済機関NSCCの時間外対応規則は5月27日に、SIP(証券情報プロセッサー)の運用時間延長は6月26日に承認され、時間外の価格帯を定めるNMSプランの改正も8月に承認された。
ただし承認命令は、ナスダックが自社とSIPの準備完了を確認する規則変更申請を出し、それが承認または発効するまでナイトセッションを開始できないと定めている。ナスダックはFAQで、12月6日という時期はSIPの準備完了と該当する規則変更が前提だとしている。
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※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=159.4円)




