ソフトバンク・ビジョン・ファンドも投資家として参加
レイヤー1ブロックチェーン「インターネット・コンピューター(ICP)」の主要開発者である「DFINITY財団」は9日、アクセラレーター・プログラム「Olympus(オリンパス)」を発表した。
プレスリリースによると、オリンパスはWeb3製品の新たな立ち上げサイクルのために設計され、助成金、クラウドファンディング、VC投資、紹介へのアクセスをすべて1つの場所とオンチェーンで提供することで、オープンで持続可能なプロジェクト加速のための統合プラットフォームだ。
閉塞的で排他的な従来のアクセラレーター・プログラムとは異なり、オリンパスはプロジェクト、メンター、投資家が自由に交流できる「オープンステークモデル」を採用しているため、エコシステムの包括的な支援を無制限に受けることができる。
オリンパスはまた、「trustless perpetual rating loop(トラストレスな永久評価ループ)」と呼ばれる独自技術によってプロジェクトの成長指標のオンチェーン検証を可能にしており、コミュニティのメンバー、投資家、メンター、ユーザーがプロジェクトをの評価できるようになっている。
オリンパスの初期事業は、DFINITYからの1,500万ドルの助成金と、アジアにおけるダイナミックなWeb3とAIのエコシステムの育成を目指す「ICPアジア・アライアンス」によって行われる。
プラットフォームの持続可能性と助成金からの独立性を確保するため、2024年末までにネイティブ・トークン・ジェネレーション・イベント(TGE)によって資金調達を行い分散型自律組織(DAO)に移行する。その後コミュニティからの資金調達が行われ、全てのステークホルダーがトークン・ホルダーとしてプラットフォームの成功から利益を得ることも保証される。
DFINITY財団の創設者兼チーフ・サイエンティストであるドミニク・ウィリアムズ氏は、プレスリリースで次のように述べた。
「従来のアクセラレーター・プログラムは、許可制でサイロとして運営されており、その多くは持続可能ではなく、助成金に依存しています。オリンパスは新しいモデルだ。」
またソフトバンク・ビジョン・ファンド、Fenbushi Capital、Fundamental Labsなどのベンチャーキャピタルもオリンパスに参加し、メンターとなり、オリンパスを利用するプロジェクトに投資を予定している。
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