2026年9月14日から9月19日までの1週間で、JinaCoinが報じた暗号資産(仮想通貨)ニュースを振り返る。今週の軸は米国の立法と金融政策だった。クラリティ法案は15日の審議入り投票で49対50となり前に進まず、代わって規制当局が個別の判断で動き始めた。FRBは3年ぶりの利上げに踏み切っている。国内では日本円ステーブルコインJPYCが韓国上場と価格乖離を経て100億円を突破し、警察庁は北朝鮮のサイバー攻撃グループの手口を公表した。
クラリティ法案が頓挫、規制は当局主導へ
クラリティ法案、49対50で米上院で審議入りならず──年内成立予測は5%に低下
審議入りに必要な60票に届かず、法案は前に進まなかった。予測市場での年内成立確率は5%まで下がっている。
米SEC、トークン化株のオンチェーン取引を条件付きで容認──法案頓挫の2日後
立法が止まった2日後に、SECが行政判断で道を開いた格好となる。議会ではなく当局が枠組みを決める流れが強まっている。
米下院委、ビットコイン準備金法案を可決──20年は一切売却できない設計に
下院委員会を通過した準備金法案は、取得したビットコインを20年間売却できない設計になっている。
FRBが3年ぶり利上げ、BTCは持ち直す
米FRB、政策金利を0.25%へ引き上げ──BTC・ETHは持ち直し、24時間清算約541億円
3年ぶりの利上げを受け、発表前後で24時間の清算額は約541億円に膨らんだ。ビットコインとイーサリアムはその後持ち直している。
個人が売り、クジラが動かない──FOMC前のBTCに現れた分岐
FOMCを前に、個人の売りが出る一方で大口は動かなかった。参加者の層によって反応が分かれている。
ビットコイン、FOMC控えレンジ両端に清算集中=Bitfinex
Bitfinexの分析では、清算のたまり場がレンジの上下両端に集まっていた。どちらに振れても値動きが増幅しやすい状態にあった。
レバレッジは無期限へ、リスク価格はオプションへ──BTCデリバティブの構造変化
Bybitとグラスノードの共同リポートによると、ビットコインのデリバティブ市場でオプションの比率が高まっている。期日付き先物の縮小と対になる動きだ。
JPYCが100億円突破、韓国上場で乖離も
JPYC、韓国最大手仮想通貨取引所アップビットに上場
日本円ステーブルコインJPYCが、韓国最大手の取引所アップビットに上場した。
JPYC、アップビット上場直後に1円から乖離──一時3倍超、発行予約は復旧
上場直後から急騰し、分散型取引所では一時3倍を超える価格差が生じた。発行元はイーサリアムとポリゴンで発行予約を一時停止し、数時間で復旧している。
JPYC、累計発行額100億円突破──1日で25億円発行
累計発行額は9月17日の1日で25億4,300万JPYC増え、100億円の大台を超えた。一方でホルダー数の増加は429人、率にして0.59%にとどまっている。
国内は制度設計と摘発が同時に進む
北朝鮮ハッカー「WaterPlum」が暗号資産ウォレット7千件窃取──警察庁が公表
警察庁がFBIなど日米豪独の6機関と共同で注意喚起を出した。100以上の国と地域で3万台以上が感染し、bitFlyerへの偽装応募の事例も実名で示されている。
金融庁、オンチェーン金融の社会実装へ──新フォーラムで制度設計を検討
金融庁が新たなフォーラムを立ち上げ、オンチェーン金融の制度設計を検討する。
販売所への導線は顧客本位か──金融庁、交換業者のUI設計を協会と対話へ
金融庁が交換業者のUI設計について自主規制団体と対話を始める。販売所への誘導が顧客本位かどうかが論点になる。
三崎優太氏、エスクリプトエナジーのアドバイザー辞任──保有株ゼロで社長を目指す
会社への要請をやめ、株主を集めて臨時株主総会の招集を請求する方針に転換した。本人は保有株を売却済みで議決権を持たない。
国内企業がビットコインとステーブルコインへ
メルカリのポイントが勝手にBTCになる──保有ETHで増えたぶんも自動で再購入
メルコインが、貯まったポイントを自動でビットコインに換える仕組みを導入する。保有イーサリアムで増えた分も自動で再購入される。
Bitcoin Japan(旧堀田丸正)、初のビットコイン購入へ──初回100万ドル
社名を変更した東証上場企業が、初回100万ドル相当のビットコイン購入に踏み切る。
日韓の資金移転からドルを外す──SBIと教保生命がステーブルコイン実証
SBIと韓国の教保生命が、日韓間の資金移転でドルを経由しないステーブルコイン決済の実証に取り組む。
取引所とプロトコルの再編
仮想通貨取引所CoinExが閉鎖へ──9月29日に現物停止、出金は12月22日まで
CoinExが9月29日に現物取引を停止し、サービスを閉じる。出金の受付は12月22日までとなる。
ビットフライヤー、TRX・GRAM・ATOM・XDCを9月29日に取扱い開始
bitFlyerが9月29日から4銘柄の取り扱いを始める。
ビットバンク、エンジンコイン(ENJ)の取扱いを10月16日で廃止
ビットバンクがENJの取り扱いを10月16日で終える。
クラーケン親会社、ハイパーリキッドで米国向け無期限先物を展開へ
クラーケンを運営するPaywardが、ハイパーリキッド上で米国ユーザー向けの無期限先物を展開する。
ハイパーリキッド、HYPE・BTC担保で借入可能に
手動借入機能が稼働し、HYPEやBTCを担保に借り入れができるようになった。HYPEのLTVは65%、清算は82.5%からとなる。
そのほかの注目
サークルの独自L1「Arc」が稼働開始──SBI・住友商事がバリデーターに
サークルの独自ブロックチェーンArcがメインネットで動き始めた。バリデーターにはSBIと住友商事が名を連ねる。
ドイツ銀行、ビットコインとイーサリアムの保管を年内開始
ドイツ銀行が年内に暗号資産のカストディ業務を始める。対象はビットコインとイーサリアムだ。
投資は31%増、新規ファンドは5本──暗号資産VCで進む資金源の枯渇
ギャラクシー・リサーチの集計では、投資額が31%増える一方で新規ファンドの組成は5本にとどまった。出し手そのものが細っている。
米、イランの取引所BitBankを制裁──国内のビットバンクとは無関係
米当局がイランの取引所BitBankを制裁対象に指定した。日本のビットバンクとは無関係の事業者となる。
旧ワールドコインのワールド、金融スーパーアプリを公開
ワールドが金融機能を束ねたアプリを公開した。
ソラナ財務のDFDV、保有239万SOLへ──優先株で3億ドルの調達枠
SOLを財務資産として積み増すDFDVの保有量が239万SOLに達した。優先株で3億ドルの調達枠も確保している。
※本記事は2026年9月14日から9月19日までにJinaCoinで公開した記事から抜粋してまとめたものです


