仮想通貨チャート分析
ビットコイン(BTC):95,000ドルで強いサポート力が示される
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ビットコイン価格は、昨日12日に前日比2.19%上昇した。現在価格は97,800ドル付近を推移している。
日本時間の昨日22時30分、米消費者物価指数(CPI)が発表された。データは前月比、前年同月比ともに予想値を上振れる結果となり、インフレ抑制の進展が滞っていることが浮き彫りとなった。この結果を受け、市場では政策金利の据え置きが続く可能性が高まった。FRBも利下げに慎重な姿勢を維持することが示唆されている。
日足チャートでは、引き続き95,000ドルが強いサポートとして機能しており、価格を維持する動きが見られている。直近数日間の日足ローソク足では、95,000ドル付近で下ヒゲをつけに行く動きが複数回確認され、徐々に高値を切り上げている。
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4時間足を確認すると、CPIの発表を受けて一時94,000ドルをわずかに上回る水準まで下落した。しかし、その後95,000ドルのサポートで反発し、日足終値確定時点では97,861.05ドルまで回復した。
反発の要因の一つとして、12日にトランプ大統領がロシアのプーチン大統領と電話会談を行い、ウクライナ戦争に関する協議を開始することで合意したことが挙げられる。
ローソク足は上昇平行チャネルへ戻る動きを見せており、今後直近高値の98,300ドル付近を上抜けた時点でトレンド転換サインが示されることが予想される。昨日95,000ドルのサポートラインを実体ベースで維持したことで、中長期目線では引き続き上昇基調が継続すると考えられる。
イーサリアム(ETH):短期目線では反発上昇の可能性高まる
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イーサリアムは、昨日12日に前日比5.21%上昇した。執筆時点では2730ドル付近を推移している。
昨日は反発上昇が見られ、一時2800ドル手前まで上昇した。反発はWeeklyピボットとボリンジャーバンドの+3シグマが重なる地点で発生し、価格が維持された。
日足では依然として弱気トレンドを形成している。しかし、オシレーターを見るとRSIでは売られすぎ水準でゴールデンクロスが発生し、MACDでも反転シグナルが示されつつある。これらの要因から、短期的には反発上昇が期待できる可能性が高い環境となっている。
一方、移動平均線はデッドクロスが完成しており、上値を重くする可能性を示唆している。直近では反発上昇して短期移動平均線付近までは上昇しやすいと予想されるが、売り圧力も強まりやすいため、慎重にトレードする必要がありそうだ。
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4時間足レベルでは、米CPI発表の影響で下落し、下ヒゲを2550ドル付近まで伸ばしたものの、その後反発し直近高値を上抜けた。また、MACDはダイバージェンスを引き起こしており、直近の下落トレンドの終息が近いことが示されている。
上目線では、次のテクニカルポイントとしはDailyピボットのR1が重なる2800ドル付近や、日足レベルで短期移動平均線が重なる2910ドル付近が意識されやすいと推測される。
下目線では、引き続きWeeklyピボットや月足三角持ち合いの下限線が意識されやすく、これらの水準がサポートとして機能するか注視する必要があるだろう。
ソラナ(SOL):ダブルボトム形成段階か
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ソラナは、昨日12日の相場で0.6%下落した。執筆時点では196ドル付近を推移している。
日足ローソク足は「ピンバー」の形を形成し、下ヒゲを伴った。安値を結んだトレンドラインを守ろうとする動きが見られ、現状では維持されている。
先月19日を境にソラナは下落基調にあるが、直近ではフィボナッチリトレースメントで78.6%水準付近で横ばいを形成し始めている。今後、安値を結んだトレンドラインで反発上昇すれば、ダブルボトムが出現し、トレンド転換のシグナルとなる可能性がある。
ダブルボトムのネックラインは推定208ドル付近と見られ、この水準を上抜けた場合、中期移動平均線と短期移動平均線を試す展開が予想される。過去の相場では、すべての移動平均線を上抜けた後、大きな上昇につながるケースが多かったため、今回も同様のパターンを期待できるかもしれない。
リップル(XRP):安値トレンドライン維持で上目線継続か
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リップルは昨日12日の相場で2.52%上昇した。執筆時点では2.47ドル付近を推移している。
日足では、下落が一服した雰囲気になり、2.3ドル付近から2.5ドル付近で横ばいを形成している。また、安値を結んだラインで底固めを行う動きも確認され、上目線を維持しようとする動きが見られる。しばらくはレンジ相場が続く可能性があり、徐々に価格を切り上げながら移動平均線付近の到達を待つ展開が予想される。
RSIは33付近で底打ちした後、現在42付近まで回復。まもなくゴールデンクロスが出現する可能性があり、これがさらなる上昇のサインとなるか注目される。
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4時間足ではトリプルボトムが形成されつつある。そのネックラインは2.5ドル付近と推測され、明確な上抜けが確認された場合は、有効なトレンド転換シグナルを示すと考えられる。
2.5ドル付近は2017年の最高値水準として意識されており、日足レベルでは上ヒゲが確認されることからも、比較的強いレジスタンスとして機能している可能性がある。したがって、直近の2.5ドル付近でのプライスアクションが、今後の相場の方向性を決定づける重要なポイントとなりそうだ。
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使用インジケーター
- トレンドライン
- 月足:白 週足:黄色 日足:緑 4時間足:赤 1時間足:青
- 水平線
- 最高値or直近高値:ピンク
- 最安値or直近高値:水色
- レジサポライン:紫
- SMA(単純移動平均線)
- 短期(25日):青
- 中期(50日):赤
- 長期(200日):緑
- ボリンジャーバンド
- 30SMA
- 20SMA
- ピボット
使用オシレーター
- MACD、RSI、出来高