45万人超のフォロワーを持つ「db」が乗っ取られる
13日14時頃(日本時間)、45万人超のフォロワーを抱える暗号資産(仮想通貨)ニュースメディア「db」のXアカウントが何者かによってハッキングされた。ハッカーは「トランプコインに実用的なユーティリティが追加される」という内容のポストを投稿。これにより、トランプコインの価格は瞬く間に急騰し、一時18%以上上昇する事態となった。

事件発生当初、投資家の間で混乱が広がった。トランプコインは通常、投機的なミームコインとして扱われているが、「db」の信頼性の高さから、多くのトレーダーがこの情報を真実と受け取り、一気に買い注文が殺到した。その結果、トランプコインは一時18%以上急騰を記録したものの、その後ほぼ全戻しとなった。現在、10.6ドル付近を推移。

この異常事態を受け、「db」の管理者はすぐに対応に乗り出した。事件発生から数分後、
明らかにハッキングされた。
現在、どのメッセージも信用しないでください。
何が起こったのか不明、二要素認証(2FA)やYubikeyはすべて有効。
詳細が分かり次第、投稿します。
とポストし、問題の投稿を削除した。その後、「db」はさらなる調査結果を報告。
接続されたアプリなし。
アクセス履歴やセッションに異常なし。
委任されたアカウントなし。
APIキーの漏洩なし(APIの投稿クォータ未使用)。
物理的なYubikeyによる二要素認証が有効。
ブルームバーグのインタビューは受けていない。
Xの従業員アカウントの侵害や類似の攻撃の可能性を想定し、すべてのキーとセッションをリセット。
と投稿し、今回のハッキングが内部的な要因による可能性を示唆した。
この事件は、暗号資産市場における情報の信頼性と影響力の大きさを改めて浮き彫りにした。特に、X(旧Twitter)上での著名なニュースアカウントの投稿が、市場に与える影響は計り知れない。「db」のハッキング事件が示すように、情報の正確性を確保することが、投資家にとって重要であることが再認識された。
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