クリエイターエコノミーの活性化も促進
ソーシャルゲーミングプラットフォーム「Super-B(スーパーB)」は11日、Sui Network(スイネットワーク)とのパートナー提携を発表した。この提携により、Super-Bはスイの技術を活用し、既存のWeb2ユーザーがシームレスにWeb3へ移行できる環境の実現を目指していく。

Super-Bはゲーム内アイテムやユーザー生成アセットのオンチェーン化をビジョンとしており、この実現には高速なトランザクション処理と堅牢なストレージ技術が不可欠だとしている。今回提携したスイは、理論上最大297,000TPSのトランザクション処理が可能なほか、Move言語によるゲーム内アイテムの柔軟な管理などに対応。この点からもスイは、Super-Bが求める技術的な要件を満たしていると言えるだろう。
スイが提供する「Sui Wallet(スイウォレット)」は、Super-Bが構築しているWeb2・Web3のクロスプレイプラットフォームで重要な役割を担うという。スイウォレットのソーシャルログイン機能を活用すれば、Web2ユーザーは従来通りの簡易的な方法でログインができる。複雑なシードフレーズを管理する必要がない点も、Web2ユーザーに優しいポイントのひとつとなっている。
Super-Bが描く将来の展望とは?
Super-Bは今後の展望として、AIエージェントと知的財産(IP)を活用した没入感のあるゲーム体験を提供していくと発表。技術の進歩やユーザーのニーズに応えつつ、デジタルエンターテインメントの可能性を広げていく方針を明らかにした。
また、Super-Bはユーザー生成コンテンツ(UGC)ツールの導入を予定しており、プレイヤーがコンテンツを作成し、それを収益化できる仕組みを構築する。この取り組みでは、スイが提供するWalrus(ウォルラス)プロトコルを活用することで、コンテンツの所有権の保護やクリエイターへの直接的な収益配分を可能にするという。
今回のスイとの提携により、Super-BはWeb3ゲーム分野でのプレゼンスをさらに強化することが期待される。今後のスイとの協力体制を通じて、Web2ユーザーにも優しい次世代のゲーム環境が構築されることに期待したい。
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