米S&Pダウ・ジョーンズ・インデックス(S&P DJI)は18日、ハイパーリキッド上の実物資産市場であるTrade.xyzに「S&P500」のライセンスを付与したと発表した。これにより、世界初となる公式ライセンスを受けたS&P500の無期限先物取引が開始される。
1日1兆ドルが動く世界最大の株価指数、初の公式オンチェーン先物としてハイパーリキッドで解禁
S&P500は世界の株式市場を代表する株価指数であり、連動する先物・オプション・ETF・仕組商品など関連商品全体で毎日1兆ドル(約159兆円)以上が取引されている。今回の提携は、この伝統的なベンチマークをオンチェーンの流動性エコシステムへと拡張し、暗号資産(仮想通貨)市場に直接導入する初の試みである。
無期限先物は決済期日がなく、レバレッジ取引が可能なデリバティブ商品である。今回のS&P500エコシステム拡大の主な利点として、既存の取引所の営業時間に依存しない24時間市場の実現と、伝統的な取引所外の適格参加者へのアクセス拡大が挙げられる。
透明性が高く高性能なオンチェーン環境での取引が可能になる点も大きなメリットだ。これらが機関投資家レベルのインデックスデータによって直接裏付けられ提供されることが、本商品の特徴となっている。
基盤となるハイパーリキッドは、高速かつ低遅延の取引に特化した分散型レイヤー1ブロックチェーンだ。提供元のTrade.XYZは同チェーン最大の実物資産(RWA)市場であり、2025年10月以降すでに1,000億ドル(約15兆9,000億円)以上の取引高を記録。現在の年換算ペースは6,000億ドル(約95兆4,000億円)を超えている。
Trade.xyz親会社のCOO兼ゼネラル・カウンセル(法務顧問)コリンズ・ベルトン氏は「世界最重要の市場のオンチェーン化を目指す上で、S&P500は最適な出発点だ。提携により24時間取引が可能となり、ビジョンに一歩近づいた」と述べた。
S&P DJIの親会社S&Pグローバルは、2021年5月の暗号資産インデックス提供開始を皮切りに、デジタル資産分野での取り組みを継続している。2025年8月には初のDeFiプロトコル格付け(Sky Protocol、B-・安定的見通し)を付与。2026年2月にはビットコイン
BTCを裏付けとする仕組み金融取引への初の格付けも公表するなど、オンチェーン金融インフラへの関与を深めている。
伝統的な株式市場の休場時間でも、S&P500の価格変動リスクを直接ヘッジできる点は画期的といえる。週末や祝日にマクロ経済を揺るがすニュースが出た際、暗号資産投資家が即座に対応できる環境が整うことで、分散型取引所(DEX)の新たなユースケースとして定着する可能性がある。
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※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=159円)




