ハイパーリキッドの原油先物、ETHを抜き第2位──中東緊張で取引高12億ドルに急増

ハイパーリキッドの原油先物、ETHを抜き第2位──中東緊張で取引高12億ドルに急増
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伊藤 将史
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Highlights
  • ハイパーリキッドのCL/USDC取引高が12億ドル突破、ETHを上回りプラットフォーム内第2位に
  • 中東情勢悪化で原油30%超急騰、日曜にハイパーリキッドで107ドルを先行記録
  • ショートポジション約7,500万ドルが清算、OIは1億8,300万ドルに拡大

分散型暗号資産取引所ハイパーリキッド(Hyperliquid)のマーケットデータによると、9日時点で原油連動型無期限先物(CL/USDC)の24時間取引高が12億ドル(約1,891.6億円)を突破した。同数値はイーサリアムを上回り、ビットコインに次ぐプラットフォーム内第2位の取引規模に達している。

地政学リスクによる24時間取引需要の急増

中東での衝突激化に伴い、伝統的な市場で月曜日に原油先物価格が1バレル約120ドルまで30%以上急騰する中、24時間取引が可能なハイパーリキッドの原油(CL/USDC)市場では取引が集中した。米イスラエルによる対イラン攻撃前には約2,100万ドル(約33.1億円)だった同取引高は、月曜日時点で12億ドル超へと激増し、未決済建玉(OI)も1億8,300万ドル(約288.5億円)に達している。

さらに、一般の取引市場が開場する数時間前の日曜日の時点で、ハイパーリキッド上の原油価格は一時107ドルに達しており、伝統的な市場が閉まっている時間帯に市場が情勢悪化をどう織り込んでいるかを示すリアルタイムの指標として機能した。

また、ブルームバーグの報道では「(ハイパーリキッドの原油市場において)価格急騰に伴い日曜日から月曜日にかけての24時間で約7,500万ドル(約118.2億円)のショートポジションが清算された」という。1年前にはコモディティ市場でほとんど存在感のなかった同プラットフォームに、多額のレバレッジ投機が集まっている実態が浮き彫りとなった。

なお、執筆時点(3月10日14時)時点においても、CL(Crude Oil=原油)は暗号資産を含むハイパーリキッドの全ての取り扱い資産のなかで第2位の取引高となっている。

ハイパーリキッドの24時間取引高ランキング
出典:HyperLiquid

今回のハイパーリキッドHYPEHYPEの原油市場の動向は、伝統的市場の閉場時間でも原油、金属、株式、通貨などのマクロな見解を反映できる24時間アクセスの利点を示したものであり、ビットコインの価格変動に依存しない暗号資産インフラの新たな実用性を示しているといえそうだ。

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※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=157.63円)

関連銘柄:BTCBTCETHETHHYPEHYPE

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2017年の仮想通貨ブームの頃に興味を持ち、以降Web3分野の記事の執筆をし続けているライター。特にブロックチェーンゲームとNFTに熱中しており、日々新たなプロダクトのリサーチに勤しんでいる。自著『GameFiの教科書』。
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