イーサリアムのL2「zkSync」が「zkSync Era」のアルファ版を全ユーザーに公開
イーサリアム(ETH)のL2プロジェクト「zkSync」は24日、「zkSync Era」のアルファ版が全ユーザーに公開されたことを発表した。
zkSyncはイーサリアムのスケーリングソリューションだが「TPS・コスト・UX」の問題を解決するだけでなく、「個人主権の実現のために仮想通貨の普及を加速させること」をミッションにかかげ、トラストレスな経済協力という自由のスケーリングに取り組んでいる。
zkSyncは4年前にゼロ知識証明こそが暗号資産の大量普及の鍵になると考え、20年12月に決済のためのシンプルなZKロールアップ「zkSync Lite」を発表していたが、今回「zkSync Era」にアップデートし、初のメインネット上のライブzkEVMとなった。
zkSync Eraのアルファ版では以下のような特徴がある。
セキュリティ・ファースト
- セキュリティ確保に$3.8Mを投資
- T1監査人による7回の独立したセキュリティ監査
- 3回の内部監査
- 2回のセキュリティコンテスト
- バグバウンティプログラム
- zkSync Eraのコードのオープンソース化
アルファ版概要
- 引き出しの遅延とモニタリング
- パーミッションプルーフの提出
- 脆弱性の監視
- 監査とバウンティーの実行
- セキュリティカウンシルの創設
大量参加のための機能構築
- ネイティブAccount Abstraction
- 強力なLLVMコンパイラ
- データ圧縮
ただし公式ブログによるとあくまでアルファ版なのであまり多くの資金を投入しすぎないよう注意喚起もされている。
zkSyncとは
zkSyncとは、イーサリアムブロックチェーンのスケーラビリティ問題の解決を目的に設立されたレイヤー2ソリューションで、zk-Rollupというトランザクションの一部をオフチェーン(ブロックチェーン外)で処理するロールアップのテクノロジーを使用している。
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