仮想通貨チャート分析
ビットコイン(BTC):上昇の可能性はあるが前回高値が上限

ビットコイン(BTC)は現在日足短期HMAに価格が支えられているが、1時間足長期HMAに上昇が阻まれているため、短期的な横ばい相場となっている。
現状価格付近は中期的な上昇の押し目となる部分のため、1時間足長期HMAを価格が上抜けすれば、短期的には4時間足ボリンジャーバンドアッパーバンドから前回高値(87,410.4ドル)付近までの上昇が期待できる。

だが、4時間足ボリンジャーバンドが収縮を開始していることから、中期的な上昇の勢いが減少していると判断できる。そのため、今後短期的な上昇は見込めるが中期的には4時間足ボリンジャーバンドの範囲内でレンジとなる可能性が高い。
しかし、3月11日以降、高値切り上げ、下値切り上げを続けていることから上昇圧があることは間違いないため、今後短期的な上昇の値動きが開始され、ボリンジャーバンドのエクスパンションを誘発したのならば中期的には82,877.7ドル付近までを目標とすることができると推測する。
イーサリアム(ETH):短期的な上昇の可能性あり

イーサリアム(ETH)は昨日(21日)1時間足長期HMAを下抜けし短期的な下落圧が強くなったと思われたが、下げ止まり、1時間足長期HMA上抜けに挑戦している。
だが、1,992.85ドル付近がレジスタンスラインとして機能している可能性が高いため、1時間足長期HMAを上抜けしたとしてもレジスタンスラインを突破するまでは上昇と判断することは難しいだろう。1,992.85ドル付近がレジスタンスラインを価格が突破すれば短期的には4時間足ボリンジャーバンド付近までの上昇が期待できる。

4時間足を見ると、現状4時間足ボリンジャーバンドが収縮傾向となっているため、3月19日の上昇がきっかけで上昇トレンドが開始される可能性は低くなっている。しかし、日足短期HMAと日足中期HMAがゴールデンクロスとなっており、4時間足MACDがプラス圏にあることから、中期的な「強気傾向」に移行していると推測できる。
そのため今後、日足短期HMAを価格が割り込まなければ「買い目線」で相場を観察してよいだろう。
カルダノ(ADA):長期は売り優勢だが、現状は方向感なし

カルダノ(ADA)は昨日(21日)に引き続き方向感の無い相場が続いている。
現状4時間足ボリンジャーバンドが非常に狭い状態でスクイーズとなっているため、日足短期HMAをブレイクすれば下落トレンドが発生する可能性があり、4時間足長期HMAをブレイクすれば上昇トレンドが発生すると思われるが、それまでは短期的にもエントリーしにくい状態が続くと推測する。

日足を見ると、チャート配置的には下落が優勢と思われるが、トレンドは発生していないため、短期でトレンドが確認できるまでは様子見に徹することをおすすめする。
また、カルダノは2月3日や3月2日の値動きのように、ビットコイン関連のニュースに呼応して大きく動く傾向があるため、今後カルダノ単体でトレンドが発生した場合はファンダメンタル要素によるリスクを考慮したポジションを持つように心がけてほしい。
リップル(XRP):中期的な買い圧減少、横ばい相場に移行か

リップル(XRP)は3月19日以降下落を続けており、現在は日足短期HMAの下抜けに挑戦している。今後、日足短期HMAの下抜けが確定すれば、短期的に4時間足長期HMAもしくは日足中期HMAまで下落すると推測できる相場状態だ。
同時に、日足短期HMAを価格が下抜けすれば中期的な上昇の勢いはほとんどなくなったと判断できる。

4時間足ボリンジャーバンドも3月19日の急騰でエクスパンションとはならず、縮小傾向にあることから、今後中期的な横ばい相場が続く可能性は高い。
横ばい相場となった場合、下限は直近で2度下落を止めている日足中期HMA付近になると予測する。上限については明確なラインがないため明言はできないが、少なくとも日足短期HMAを上抜けしない限りは方向感が定まらない相場が続くと推測する。
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使用インジケーター
- HMA(ハル移動平均線):短期(20)、中期(80)、長期(320)
- ボリンジャーバンド:期間50、偏差2.5
- MACD:12、26、9
- ライン
- 日足:黄色
- 4時間足:オレンジ
- 1時間足:紫