10日に現物取引終了、XYM含む3銘柄が対象に
暗号資産(仮想通貨)取引所「Bybit(バイビット)」は4日、シンボル(XYM)・コンペイ(KON)・レン(REN)の上場廃止を発表した。
上場廃止となる3銘柄の時価総額ランキングは、執筆時点で以下のとおり。
- XYM:436位
- REN:980位
- KON:4712位
特に国内取引所にも上場されているXYMは日本人の保有者も多く、今回の発表は国内でも注目を集めた。
上場廃止スケジュールは次のとおり(すべて日本時間)。
- 現物取引終了:2025年4月10日 17:00
KON/USDT、REN/USDT、XYM/USDTの取り扱いを終了し、すべての注文が自動的に削除される。 - Bybit変換(コンバート)終了:2025年4月10日 17:00
上記3銘柄の変換機能の取り扱いを終了。 - 入金終了:2025年4月9日 17:00
- 出金終了:2025年7月9日 17:00
7月9日以降について、Bybitは以下のように述べている。
「上場廃止されたトークンは自動的にステーブルコインに変換される可能性があります。ただし、ステーブルコインへの変換が必ず行われる保証はありません。変換されたステーブルコインは、お客様のBybitアカウントに入金されます。」
そのため、保有者は上記スケジュールをチェックし、他の仮想通貨への交換、もしくは他の取引所やウォレットへの移動を済ませておこう。
3銘柄の中でもっとも日本人に馴染みがあるXYMは、Symbol(シンボル)ブロックチェーンのネイティブトークン。2021年1月にXEM(ネム)保有者に対して1:1の割合で無料で付与された。
また、2021年11月にXYMがバイビットに上場した際には、実業家・投資家の与沢翼氏が自身のYouTubeチャンネルやXにて、「XYM上場に向けてバイビット関係者にお願いをしてきた」と発言したことが話題になった。

4月4日18時時点で0.0115ドル(約1.67円)だったXYM価格は、上場廃止の発表を受けて急落。4月7日8時には0.00767ドル(約1.11円)まで落ち込み、発表前と比較して最大で33%下落した。
このように大手取引所からの上場廃止は、基本的にはネガティブなトピックとして受け止められる。そのため、自身が保有する仮想通貨が上場廃止の対象となった際には、価格動向に注意しよう。
また、バイビットをはじめとする多くの取引所は明確な上場廃止基準を公開していないものの、流動性が低く、時価総額も小さい通貨は上場廃止になりやすい傾向があることを覚えておこう。なお、XYMはバイビット上場時から本発表までに価格が約98%下落している。このような大幅な価格下落も、上場廃止に至った要因の一つだろう。
世界的取引所であるバイビットからの上場廃止を受けて、他の取引所も追随するのではないかと懸念する声もある。今回対象となった3銘柄を保有しているユーザーは、他の取引所の動向にも注意してほしい。
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※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=145.5円)