ギャラクシー・リサーチ社によるビットコインのPEST分析
オーストラリアに本社を置く市場調査会社「Galaxy Research(ギャラクシー・リサーチ)」は28日、「ビットコインが2025年前半に15万ドルを超える10の理由」を X(旧ツイッター)上で発表した。
ギャラクシー・リサーチ社は、「ビットコインは2025年前半に15万ドルを超え、イーサリアムは5,500ドルを超える」と予測。その根拠として、ブロックチェーン業界に関する23項目にわたる最新の環境分析を行なった。そのうち10項目がビットコインと直接的な関係がある。
本稿ではその10項目を紹介しよう。
01|ビットコインが2024年内に再びATH達成
- ATH(オールタイムハイ:史上最高値)更新こそは、「買い」を呼び込む最大の宣伝材料なのだ。
02|米国ビットコインETP、AUM合計が2,500億ドル超え
- 機関投資家は、すでにビットコインETFを「金ETFと同格」と認識している。
03|リスク調整済みリターンでもビットコインが再び上位
- 2024年、ビットコインは世界の主要資産を抑え、シャープレシオで好パフォーマンスを発揮した。
04|大手ウェルスマネジメントがビットコイン2%以上推奨
- 保険会社のモデルポートフォリオにビットコインの「正式組み入れ」が始まった。
05|NASDAQ100企業&複数の国家がビットコイン保有を表明
- 「戦略」「分散」「決済」用途で、BTCがバランスシートに。
06|ビットコインの次期プロトコルアップグレードに合意
- 2025年中にソフトフォーク仕様が固まり、不確定要素が1つ解消。
07|ビットコインマイナー、大半がAIやハイパースケールと連携
- HPCインフラへの移行が進み、ハッシュレート高騰は抑制傾向に。
08|ビットコインDeFiが2025年に倍増
- ロックされたBTCとステーキング総額が拡大し、ビットコインDeFiの市場規模は大きく飛躍。
※09〜14|(イーサリアム関連のため、略)
15|世界4大カストディ銀行、デジタル資産保管に本格参入
- OCCのガイダンスでBNY、State Street、JPM、Citiがついに動き出す。
※16〜20|(ステーブルコイン関連のため、略)
21|米政府、差し押さえコインで備蓄増
- 米政府は「買い増し」せずして、ビットコイン備蓄増という最強パターン。
※22〜23|(略)
まとめ
ギャラクシー・リサーチによる「ビットコインが2025年前半に15万ドルを超える10の理由」は、いずれも説得力があり、ビットコインが2025年前半に15万ドルを超える下地としては十分だろう。だが、好事魔多し。賢者タイムに「来年15万ドルを『超えない』理由」についても自主的にまとめておくのが、ビットコイン紳士というものだ。
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