底当て名人アーサー・ヘイズ氏、ビットコインの底値示す── 伝統的な金融機関破綻からの金融緩和がカギ

JinaCoin編集部
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Arthur Hayes氏、公式mediumより引用

次の買い時はいつ?市場の転換点を見極める

暗号資産(仮想通貨)取引所「BitMEX(ビットメックス)」の共同創業者であり、有名トレーダーのアーサー・ヘイズ氏が11日、自身のX(旧ツイッター)でビットコイン市場に関する見解を投稿した。ヘイズ氏は「ビットコインは11万ドルの史上最高値(ATH)から36%の調整を経て、70,000ドル付近で底を打つ可能性が高い」と指摘し、「強気相場の中での正常な調整」と位置づけた。

アーサーヘイズXポスト
出典:Arhur Hays X

計画: とにかく忍耐 だ。 $BTC はおそらく 70,000ドル付近で底を打つ。 110,000ドルの最高値(ATH)から 36%の調整、強気相場ではごく普通の動き。 次に必要なのは 株の暴落。 $SPX(S&P500)と $NDX(ナスダック100)が フリーフォール(急落)すること。 その後、 伝統的な金融(TradFi)のダメなやつ(大手金融機関)が破綻するのを待つ。 そして、FRB(米連邦準備制度)、PBOC(中国人民銀行)、ECB(欧州中央銀行)、BOJ(日銀) これらすべての中央銀行が金融緩和 を開始し、「国を再び偉大にしよう」と動き出す。 そのタイミングで、フルベットだ。 トレーダーたちは「押し目買い」を狙うだろうが、リスクを抑えたいなら中央銀行の緩和を確認してから資本を投入しろ。 底を完璧に捉えることはできないかもしれないが、 長期間の停滞や含み損に苦しむ必要はなくなる。

「米国株の急落と伝統金融の崩壊」が本格上昇の前兆

ヘイズ氏は、ビットコインの価格が底を打った後も、すぐに本格的な上昇が始まるわけではないと警告する。彼が次の重要なポイントとして挙げたのは、米国株市場(S&P500やナスダック指数)の急落と、伝統的金融機関(TradFi)の破綻だ。

リスク資産全体に対する市場センチメントが悪化すると、一時的にビットコインも影響を受ける可能性がある。しかし、その後、伝統金融機関の破綻が市場をさらに混乱させれば、「金融当局が対応を迫られる」とヘイズ氏は指摘する。この局面こそが、次のビットコイン上昇の大きな転機となるという。

中央銀行の金融緩和が投資の合図—焦らず機を待つべき

ヘイズ氏は、金融市場が混乱した後に注視すべきポイントとして、各国の中央銀行による金融緩和を挙げた。米連邦準備制度理事会(FRB)、中国人民銀行(PBOC)、欧州中央銀行(ECB)、日本銀行(BOJ)などが政策金利を引き下げ、流動性を供給するタイミングこそが、本格的な買い時であるという。

また、短期的な「押し目買い」を狙うトレーダーも多いが、よりリスク回避的な投資家は、中央銀行の動きを確認してから資金を投入すべきだと強調した。「底値を完全に捉えることは難しいが、中央銀行の金融緩和を待つことで、長期的な下落リスクを避けられる」と述べ、慎重な投資戦略を推奨している。

忍耐が成功のカギ

ヘイズ氏の予測によれば、現在のビットコイン市場は一時的な調整局面にあり、次の大きな上昇には米国株市場の急落、伝統金融機関の崩壊、そして中央銀行の金融緩和といった要素が必要となる。

短期的な値動きに振り回されず、慎重に市場環境を見極めることが求められる。特に、各国の金融政策の変化を注視しながら、適切なタイミングで投資を行うことが、リスクを抑えつつ利益を狙う最適な戦略となるだろう。

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