信頼性に懸念も ウェイトリスト登録はすでに開始
ドナルド・トランプ米大統領の名を冠したミームコイン「TRUMP(トランプコイン)」は4日、暗号資産(仮想通貨)ウォレット「Trump Wallet(トランプウォレット)」が近日公開予定であると告知した。公式サイトによると、このウォレットはNFTマーケットプレイス「Magic Eden(マジックエデン)」との提携により展開が予定されているという。
トランプウォレットの具体的な機能やリリース日時は不明だが、公式サイトではすでにウェイトリスト登録が開始されている。ユーザーはメールアドレスや電話番号などを提供することで、正式リリース時に優先的にウォレットへアクセスできる。
なお、トランプウォレットはウェイトリスト登録や紹介活動を通じ、総額100万ドル相当の報酬プログラムを展開。ウェイトリスト登録後に付与される固有の紹介コードを通じて、被紹介者がウェイトリスト登録を済ませることで、紹介が1件以上あれば、10万ドル相当のTRUMPが当たるランダム抽選に参加できる。
またランダム抽選に加え、紹介人数に応じて段階的にTRUMPを獲得できる「トランプボックス」も用意。ユーザーは特定の紹介人数の達成でティアレベルを上昇でき、最大で50 TRUMPの報酬を獲得できる仕組みになっている。
トランプ一族との関係性に注目が集まる
注目を集めるトランプウォレットだが、トランプ一族からは即座に関与を否定する声が上がっている。ドナルド・トランプ・ジュニア氏は4日、自身や一族の企業である「The Trump Organization(トランプ・オーガニゼーション)」は関与していないと主張。加えて同氏は、トランプ一族が関与するDeFi(分散型金融)プロジェクト「WLFI(ワールド・リバティ・ファイナンシャル)」が近々公式ウォレットを発表する予定であることを明かした。
また、エリック・トランプ氏も同日、公式Xで声明を発表。トランプウォレットについて「自身や関連組織の誰からも承認されていない」と断言。認知されていないプロジェクトで「トランプ」の名を無断で使用することに警告し、一般ユーザーに対しても注意を呼びかけた。
仮想通貨業界では著名人の名前を冠したプロジェクトが話題を呼ぶことも多いが、必ずしも本人の承認を得ているとは限らない。プロジェクトへ参入を検討する際には、情報の真偽を見極めることがますます重要となっている。トランプウォレットに関する今後の動向では、トランプ一族との関係性が引き続き注目を集めそうだ。
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