昨日のBinance起訴に続く
米国証券取引委員会(SEC)は7日、米国暗号資産(仮想通貨)取引所「Coinbase(コインベース)」を、連邦証券法違反の容疑で起訴したと発表した。
この報道により、Coinbaseの株価は一時20%以上下落した。また、ビットコインやイーサリアムなど、仮想通貨セクターは下落した。

出典:Tradingview

出典:CoinMarketCap

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昨日、SECは世界最大手仮想通貨取引所「Binance」を提訴しており、これに続くものだ。
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容疑は、「未登録の取引所・ブローカー・クリアリング機関の運営」や「ステーキングサービスを通じた、未登録の有価証券の提供および販売」だ。
SEC委員長のGary Gensler氏は、発表に際し、次のように述べている。
「SECは、Coinbaseが証券法の対象であるにもかかわらず、取引所、ブローカーディーラー、クリアリングハウスの機能を混同して違法に提供した」
「証券市場の他の地域では、これらの機能は別個のものです。Coinbaseの申し立てられた失敗は、詐欺や操作を防止するルールブック、適切な情報開示、利益相反に対する保護措置、SECによる日常的な検査など、重要な保護を投資家から奪うものです。さらに、我々が主張するように、Coinbaseは証券法で要求されるように、そのステーキング・アズ・ア・サービス・プログラムを登録せず、再び重要な開示とその他の保護から投資家を奪っている。」
SECは訴状の中で、SOL、ADA、MATIC、FIL、SAND、AXS、CHZ、FLOW、ICP、NEAR、VGX、DASH、NEXOが、有価証券であると主張している。
昨日のBinanceの訴状の中では、これらに加えて、BNB、BUSD、ATOM、MANA、ALGO、COTIも有価証券だと主張しており、SECが有価証券だと判断している仮想通貨は19個にのぼる。
この訴訟は、CoinbaseとSECの間で進行中の戦いの最新の事例だ。同取引所は今年初めにウェルズ通知を受け 、これをきっかけにCoinbaseは規制の明確化を求めてSECを提訴した。
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裁判所がSECに回答を命じたところ、規制当局はCoinbaseが規制の明確化を求める要求をすることはできないと述べた。
Coinbaseは、現在までに声明を発表していない。