急成長するHyperliquidに連動した戦略
米ナスダック上場の医薬品製造会社「Eyenovia(アイノビア)」は30日、暗号資産(仮想通貨)「ハイパーリキッド(HYPE)」を265,872枚を約1,000万ドル(約14億円)で追加購入したことを発表した。これにより、同社が保有するHYPEは合計1,306,452枚(約75億円)となった。平均取得単価は1 HYPEあたり34.83ドルだった。
今回取得したHYPEトークンは、バリデータの運用やプロトコルレベルでの利回り獲得など、ハイパーリキッドのエコシステム成長に向けた取り組みに参加するための基盤となることが予定されている。
発表にあたり、同社の最高投資責任者であるヒョンス・ジョン氏は、「市場および将来のパートナーから、HYPEが次世代の金融インフラにおいて重要な役割を果たすとの確かなシグナルが届いている。今回の取得は、ハイパーリキッド・ネットワークへの我々の関与と、その可能性に対する長期的な信念を反映したものだ」とコメントした。
アイノビアは、HYPEを戦略的財務資産として長期保有する初の米国上場企業であり、今回の追加取得はその方針をさらに推し進めるものだ。同社は、ハイパーリキッドへの関与を深めることで、ブロックチェーンを活用した新たな企業価値の創出を目指している。
アイノビアのHYPE保有戦略は、ステーキングによる利回りやトークンのオンチェーンユーティリティを通じた収益を活用し、株主が長期的に恩恵を受けられる仕組みを構築することを目的としている。同社は、急成長するハイパーリキッドのエコシステムへのアクセスを提供することで、企業価値の多角化と拡張を図っている。
HYPEという先進的なトークン経済圏への長期的な関与は、企業価値の新たな形を示唆している。一方で、価格変動リスクや規制の動向にも慎重に対応する必要があり、今後の運用戦略が問われることになるだろう。
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※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=144.42円、1 HYPE=40.25ドル)