仮想通貨チャート分析
リップル(XRP):7年ぶりの高値水準、価格高騰で3ドル台へ再び
リップルは、昨日16日の相場で3.21%上昇した。高値は3.40ドル、安値は2.92ドルを付けた。以前から本チャート分析記事で使用しているBITSTAMPのチャート上では、史上最高値を更新した。
取引所によって、取引価格に誤差が生じているため、一部の取引所ではまだ市場最高値に到達していないが、いずれにしても2018年1月につけた史上最高値が目前に迫っている状況だ。Binanceのチャートでは、史上最高値は2018年1月に付けた3.5505ドルで、昨日の相場では3.4010ドルまで上昇している。
日足では(日足チャート:BITSTAPM)、4日連続で続伸し、2018年1月に付けた史上最高値に上ヒゲを伸ばした。今後の展開としては、上昇平行チャネルの上限値まで上昇していく可能性が高いと考えられる。上限値は、一月中にチャネル上限を試すと仮定した場合で、4ドルから4.3ドル付近になると推測される。
4時間足では、今週月曜日から非常に強い上昇トレンドが継続しており、それに伴って出来高も大きくなっていることが確認できる。直近の相場では、史上最高値付近で横ばいを形成しようとしている。直近の値動きでは史上最高値付近で横ばいになっている動きも見られる。移動平均線との乖離幅が大きくなってきたため、テクニカル的には短期的な調整が入る可能性を視野に入れる必要がありそうだ。しかし長期的な目線では、目線は引き続き上方向であると予想される。また、トランプ政権下でのSEC政権部交代によって、リップルとSECの法的争いは収束に向かうとの見方も広がっていることも、現在の強気相場要因の一つであると考えられる。
ビットコイン(BTC): 安値切り上げ強気相場継続、今後トレンド転換の可能性
ビットコイン価格は、昨日の相場で0.5%下落した。高値は100,871.77ドル、安値は97,345.45ドルを付けた。執筆時現在は、昨日からやや上昇し102,000ドル付近を推移している。
昨日の日足ローソク足は、下ヒゲの長いピンバーで確定した。売り圧力を打ち消すほどの買い支えが入ったことを示し、相場は強気相場であることを示唆していると捉えられる。現在ローソク足は下降平行チャネル(赤)を明確に上抜け、直近高値の102,700ドル付近を試している状況だ。終値ベースで直近高値のブレイクに成功すれば、明確なトレンド転換サインとなり、史上最高値に到達する可能性が高まると予想される。
4時間足では、直近の相場で、下降平行チャネル上限線と10万ドル水平線が重なる地点で横ばいを形成した。しかし、その後明確に平行チャネルを上抜けることに成功した。移動平均線は、ゴールデンクロスが出現し、上昇を示唆している。二つのテクニカル的上昇シグナルを点灯させていることからも、目先の環境は上方向だと捉えられる。
イーサリアム(ETH):過去サイクル通りなら横ばい形成しやすい環境か
イーサリアムは、昨日の相場で4.16%下落した。高値は3473.75ドルで、安値は3186.36ドルを付けた。現在は3380ドル付近を推移している。
日足では、3300ドル付近がサポートとなって価格を維持する動きが確認される。先月の値動きでも、相場は3300ドルを下限、3500ドルを上限としたレンジを形成した経験がある。移動平均線の位置関係を考慮すると、上値は重たい状況だと認識され、再び同じ値幅で横ばいを形成しやすい環境であると推測される。目先の目標としては、3500ドル付近の上抜けが重要だと予想される。3500ドル付近は、過去に抵抗線や支持線として機能し、比較的強いラインであると考えられる。この抵抗帯を上抜けることができれば、再び4000ドルに到達するシナリオが現実的となると考えられる。
4時間足では、短期的に下落が発生しているが、短期移動平均線にサポートされながら、安値の更新を続けている。移動平均線は、短期移動平均線が上向きの状態を維持しており、中期移動平均線を上抜けている。このまま安値の切り上げを継続した場合、移動平均線はゴールデンクロスを形成する可能性が高く、上昇を示唆することが考えられる。今日のトレードでは、引き続き3300ドルや3500ドルが意識されやすいテクニカルポイントになると推測される。
ソラナ(SOL):日足ダブルトップ完成間もなく、トレンド転換近いか
ソラナは、昨日の相場で2.56%上昇した。高値は217.14ドル、安値は198.47ドルをつけた。現在価格は213ドル付近を推移している。
日足では、ローソク足は過去の上昇平行チャネルに戻ってきた。相場は月足抵抗線で反発した後、3日連続で続伸した。チャートはダブルボトムを形成しており、ローソク足はネックラインである220ドル付近に近づいてきている。ネックラインの220ドルを明確にブレイクした場合は、有効なトレンド転換シグナルになる。また、RSIもダイバージェンスを引き起こしており、これから上昇へトレンド転換していく展開を示唆している。
4時間足では、まもなくゴールデンクロスを形成しようとしている。昨日の相場で、短期移動平均線が中期移動平均線の上抜けに成功した。移動平均線は密集しており、ゴールデンクロスが完成すれば、移動平均線は拡散に向けて動き出し、今後価格は上昇していく展開が予想される。今日のところは200ドルや220ドルが意識されやすい価格ポイントになりそうだ。
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使用インジケーター
- トレンドライン
- 月足:白 週足:黄色 日足:緑 4時間足:赤 1時間足:青
- 水平線
- 最高値or直近高値:ピンク
- 最安値or直近高値:水色
- レジサポライン:紫
- SMA(単純移動平均線)
- 短期(25日):青
- 中期(50日):赤
- 長期(200日):緑
- ボリンジャーバンド
- 30SMA
- 20SMA
使用オシレーター
- MACD、RSI、出来高