ソラナ基盤DEXドリフト、456億円ハッキング被害──DRIFTトークンは一時0.04ドルを割り込む

ソラナ基盤DEXドリフト、456億円ハッキング被害──DRIFTトークンは一時0.04ドルを割り込む
ヤマダケイスケ
3 Min Read
Highlights
  • 2日、エリプティックがソラナDEX「ドリフト・プロコトル」の約456億円のハッキング被害を報告
  • 管理者秘密鍵の漏洩が主因とみられ、攻撃者は1時間以内に3つのボルトから資金を抜き取ったとされる
  • オンチェーン挙動や資金洗浄手法が過去の北朝鮮帰属事案の手口と一致、現在資金を追跡・調査を継続中

ブロックチェーン分析企業エリプティックは2日、ソラナチェーン上の分散型取引所(DEX)「ドリフト・プロトコル」が1日に大規模なハッキング被害を受けたと報告した。同社の試算によると、今回の被害総額は2億8,600万ドル(約456億円)にのぼるという。

管理者秘密鍵の漏洩が主因か、3つのボルトが標的に

今回の攻撃の主因は、プロトコルの管理者秘密鍵の漏洩とみられる。攻撃者はその特権アクセスを悪用し、攻撃開始から1時間以内にプロトコルの流動性の大部分を組織的に引き出したという。

標的となったのは「JLP Delta Neutral」「SOL Super Staking」「BTC Super Staking」の3つのボールトだ。最大の単体盗取は約4,170万JLPトークン(約1億5,500万ドル・約247億円)で、このほかUSDC、SOLSOLSOL、cbBTC、wBTC、リキッドステーキングトークンなど多様な資産が奪われたとしている。

ドリフト・プロトコルは2日、公式X上で攻撃を認め、ユーザーによる入出金の停止を発表。複数のセキュリティ会社やクロスチェーンブリッジ、取引所と連携して封じ込めに当たっていると表明した。

なお、今回の攻撃により、ドリフト・プロトコルのガバナンストークンDRIFTDRIFTDRIFTは1日から2日にかけて急落。0.072ドルから一時、0.04ドルを割り込む動きを見せており、長期的な下落基調をさらに加速させることとなった。

DRIFT価格チャート
DRIFT価格チャート 出典:TradingView

北朝鮮の関与をエリプティックが指摘、盗難資産はUSDC変換後にETHへ

エリプティックは、今回の攻撃に関連するオンチェーンの挙動や資金洗浄の手法が、過去の北朝鮮(DPRK)帰属事案で確認された手口と一致すると指摘している。

オンチェーンデータでは、攻撃者のウォレットが攻撃の8日前に作成され、その間にドリフト・プロトコルのボルトから少額のテスト送金を受け取っていたことが確認されており、計画的な犯行である可能性を強く示している。

資金の洗浄にはソラナベースのDEXアグリゲーターを使って盗んだトークンをUSDCUSDCUSDCに変換し、続いてイーサリアムへブリッジしてETHETHETHに換金するという手口が取られたという。エリプティックはクロスチェーントレース機能を活用し、資金の追跡を継続している状況だ。

今回の攻撃が確認されれば、エリプティックが今年追跡したDPRK関連事案の18件目となり、今年の被害総額は3億ドル(約478億円)を超えるという。暗号資産エコシステムを狙った国家規模の攻撃が止まらない中、セキュリティ対策の強化が業界全体の急務となっている。

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※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=159.6円)

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仮想通貨やBCGをメインに執筆活動を行うWebライター。2021年、ビットコインの大幅な値上がりに興味を持ち、仮想通貨の世界に参入。Binance、Bybitをメインに現物取引やステーキングサービスを活用し、資産運用を進めている。
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