アルゼンチン、仮想通貨ETFを含む海外投資商品を市場導入へ

ヤマダケイスケ
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預託証券「CEDEARs」を介して仮想通貨ETFへの国内投資が可能に

アルゼンチン証券監督機関(CNV)は5日、ビットコインやイーサリアムなどの暗号資産(仮想通貨)ETF(上場投資信託)を含む、外国投資商品の市場参入を認可すると発表した。

これに伴い、CNVは国内で直接公募が認可されていないETFを裏付けとしたアルゼンチンの預託証書「CEDEARs」の発行を認可。これにより、ビットコインやイーサリアムをはじめとした仮想通貨ETFへの投資がCEDEARsを通じて可能となり、アルゼンチンでも他国同様に資本市場を通じた仮想通貨投資が実現する。

さらに、CEDEARsは仮想通貨以外にも、金をはじめとしたコモディティや海外株式指数、S&P500などのインバースETFといった資産への手軽な投資も可能となっている。さまざまなETFを裏付けとするCEDEARsの発行を通じて、アルゼンチン投資家の投資選択肢のさらなる拡大が期待されている。

CEDEARsを通じた海外ETFへの投資は、6年前に制定された法律第27.440号によってその基盤が確立されていた。しかし、法律制定からCEDEARsの発行認可までに時間がかかったのは、市場の成熟や規制整備の遅れが主な要因と考えられる。

しかし、アルゼンチン国内では、ステーブルコインを資本とした企業の設立やスマートコントラクトの合法化が進むなど、仮想通貨やWeb3技術が広く浸透しつつある。そうした国内の動向が、CEDEARs発行認可の後押しになった可能性が考えられるだろう。

CNVのロベルト・E・シルバ会長は今回の発表にあたり、「この革新的な法律が予見していた新たな投資オプションの承認を発表できることを嬉しく思う」とコメント。今後、アルゼンチンを国際的に最も発展した市場基準へと引き上げる意欲を強調している。

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情報ソース:Argentina.gob.ar / Bitcoin.comNews
アイキャッチ画像:Shutterstockのライセンス許諾により使用

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仮想通貨やBCGをメインに執筆活動を行うWebライター。2021年、ビットコインの大幅な値上がりに興味を持ち、仮想通貨の世界に参入。Binance、Bybitをメインに現物取引やステーキングサービスを活用し、資産運用を進めている。
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