少数エアドロップの代償、Amnis Financeが直面するコミュニティの怒り
暗号資産(仮想通貨)プロジェクト「Amnis Finance(アムニス・ファイナンス)」は25日、待望のエアドロップを発表し、割り当て内容とエアドロップチェッカーを公開した。しかし、エアドロップの対象者が上位10,000人のみに限定されていたことが明らかになり、発表直後からSNSプラットフォームX(旧Twitter)のリプライ欄を中心にユーザーからの不満の声が噴出、いわゆる「炎上」状態となっている。
アムニス・ファイナンスは、「Aptos(アプトス)」チェーン上に構築されたリキッドステーキングプロトコルで、同チェーン内ではTVL(預かり資産残高)上位のプロジェクトとして知られている。
今回のエアドロップは、初期貢献者や熱心なコミュニティメンバーに対する感謝の表明として期待され、多くのユーザーが参加を表明。プロジェクトの進捗を注視してきた背景がある。
しかし、発表された詳細によれば、対象者は上位10,000人に限定されており、この厳しい条件に対してユーザーから批判が殺到。リプライ欄には「冗談だろ」「ここに留まる理由がない。もう出ていく」「詐欺師たち、ありがとう」といった、辛辣なコメントが相次いで投稿されている。
現在、アムニス・ファイナンスの運営チームからは、今回の反応に対する追加の説明やフォローアップのアナウンスは出されていない。しかし、プロジェクトに対するコミュニティの信頼は、今後の開発やトークンの流通において極めて重要な要素であるため、迅速かつ適切な対応が求められる。
仮想通貨プロジェクトにおけるエアドロップは、コミュニティ形成や活性化において重要な役割を果たす。しかし、その分配方法や対象者の選定によっては、期待を裏切られたと感じるユーザーを生み出し、プロジェクトへの信頼を損なう可能性も孕んでいる。今回のアムニス・ファイナンスのケースは、エアドロップの設計がいかに重要であるかを改めて示す事例と言えるだろう。
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