WBTC、ディペッグ状態となり一時1BTC=0.9852WBTCまで下落

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目次

WBTCがペッグ解除され、1BTC=0.9852WBTまで下落

ブロックチェーン上の取引分析を専門としているLookonchain(ルックオンチェーン)によると、WBTC(Wrapped Bitcoin)は11月10日にペッグ解除の兆候を示し始めた後、11月25日、ペッグが解除され、一時1BTC=0.9852WBTCまで交換レートが下落した。

これは、最近のFTX/Alamedaの破産スキャンダルの影響を受けたものとされている。

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WBTCとは、BTCと1:1で裏付け(ペッグ)されたERC20(イーサリアムブロックチェーン)トークンである。

ERC-20規格でBTCをwrap(包む)することで、イーサリアムブロックチェーンのDEX(分散型取引所)を利用したDeFi(分散型金融)運用を可能にし、BTCの流動性を広げるのに役立っている。

Lookonchain(ルックオンチェーン)によると、11月25日に発生したWBTCのペッグ解除には「AlamedaがWBTC総供給量の50%にあたる10万枚以上のWBTCをミントしていた」「WBTCからBTCへの償還に遅延が生じた」という2つの要因があるという。

Alamedaは101,746WBTCをミントし、29,435WBTCしかバーンしなかった。

WBTCを保有している投資家は、WBTCからBTCへの換金ができなくなるのではないかと恐れ、パニック売りが広がった結果、WBTCの価格は下落しBTCとのペグが解除された。

大口投資家(クジラ)のウォレットアドレス「0x7bb9」は、 自身が保有するWBTCをさまざまなアドレスで収集したのち、 仮想通貨取引所「GATE.io」に転送し、合計1,374WBTC (約2270万ドル) を売却した。これはWBTCの総供給量(約220,000枚)のうち約0.6%にあたる。

ただし、記事執筆時点で1BTC=0.9958WBTCとなっており、回復傾向にある。

WBTCの新規発行(ミント)・焼却(バーン)に関わる主要カストディアンのBitGo社COO、Chen Fang氏はツイッターで、今回のWBTCからBTCへの償還の遅延は、ウェブサイトの更新によるものであると回答した。

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参考文献

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この記事を書いた人

斎藤 俊介のアバター 斎藤 俊介 ライター・ディレクター

2021年に下位アルトコインのノード運用とNFT投資から仮想通貨の世界に入り、2022年より暗号資産(仮想通貨)ライター職に従事。2022年11月からJinaCoinに参加し、現在ライター・ディレクターを兼務。ブルーチップNFT「MAYC」のホルダーになるのが目標。

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