ZachXBT氏、「edgeXはMEXCと繋がっている」と指摘──創設者は関与を完全否定

伊藤 将史
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Highlights
  • オンチェーン調査家ZachXBT氏が分散型取引所edgeXと暗号資産取引所MEXCの関連性を指摘
  • edgeXがハイパーリキッドへの攻撃に関与した可能性があるとの仮説を提示
  • edgeX創設者KF氏は疑惑を全面否定し、唯一の機関投資家パートナーはAmber Groupと説明

著名なオンチェーン調査活動化のZachXBT氏は14日、分散型取引所(DEX)の「edgeX(エッジエックス)」が暗号資産(仮想通貨)取引所大手「MEXC(エムイーエックスシー)」と関連しており、競合への攻撃に関与している可能性があると発言した。

ハイパーリキッドへの攻撃説も浮上、edgeX側は反論

事の発端は、Xユーザーのaaalex.hl氏が、edgeXの取引高が不自然に急増していることを指摘した投稿だ。同氏は、edgeXを「誰も使っていないゴースト取引所」と呼び、「Aster(アスター)」を上回る取引高を記録している状況に疑問を呈した。

この投稿に対し、ZachXBT氏は「edgeXはMEXCカルテルとつながっている」とリプライを送った。ここでの「MEXCカルテル」とは、暗号資産取引所MEXCを中心とする、不透明な市場操作グループを示唆しているとみられる。

さらに同氏は、これが「Jelly Jelly/Zerebroを通じてハイパーリキッドを攻撃したのが誰かという私の仮説でもある」とも付け加えた。
※Jelly Jellyの価格操作によってハイパーリキッドへの攻撃が行われたとの疑惑がある。

この指摘を受け、edgeXの創設者であるKF氏は15日、ZachXBT氏に対して直接リプライを送り、疑惑を全面的に否定した。

同氏は「edgeXに関する最近のコメントは不正確であり、市場に根拠のない憶測を招く可能性がある」と抗議。事実関係の明確化として、edgeXは2024年の初めに設立され、設立当初から「Amber Group(アンバー・グループ)」が唯一の機関投資家パートナーとして支援・インキュベートを行っていると説明した。

その上で、「いわゆる『MEXCカルテル』なるものの存在は認識しておらず、edgeXがそのような『カルテル』の一部であるという発言は誤りだ」と断言した。また、他のプロトコルやユーザーに対する敵対的な活動に関与したことも、検討したことも一度もないと強調している。

KF氏は最後に、ZachXBT氏のリサーチをサポートし、状況を明らかにするために必要な情報があれば提供する用意があるとして、対話を求めている。一連の疑惑は多くのユーザーから注目を集めており、真相究明が待たれる。

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2017年の仮想通貨ブームの頃に興味を持ち、以降Web3分野の記事の執筆をし続けているライター。特にブロックチェーンゲームとNFTに熱中しており、日々新たなプロダクトのリサーチに勤しんでいる。自著『GameFiの教科書』。
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