YZi Labs、分散型AI開発「Tensorplex Labs」に投資|AI×人間の協働を加速

JinaCoin編集部
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分散型AIのインフラ拡充とエコシステムの成長

「YZi Labs(ワイジーラボ)」は7日、分散型AIの開発を手がける「Tensorplex Labs(テンサープレックス・ラボ)」への投資を発表した。投資金額は非公表。テンサープレックスは、分散型技術を活用し、AI開発とそのユースケースを促進するためのアプリケーション、インフラ、ツールを開発する企業であり、ブロックチェーンとAIの融合を積極的に進めている。

テンサープレックス・ラボの主力プロダクトには、「Tensorplex Dojo(テンサープレックス・ドージョー、以下ドージョー)」と「Backprop Finance(バックプロップ・ファイナンス)」がある。ドージョーは、人間の知見を活用し、分散型AIの訓練およびエージェントのワークフローに統合するコアインフラであり、将来的には人間とAIエージェントがリアルタイムで協力し、複雑なタスクを遂行できる「Human API for AI」を目指している。

一方、バックプロップ・ファイナンスは、分散型AIネットワークを構築するためのブロックチェーンプロジェクト「Bittensor(ビットテンサー)」エコシステムにおけるオールインワンのDeFiハブとして機能し、特にビットテンサーのダイナミックTAO(dTAO)アップグレード後の新たなトークン経済を支える役割を果たしている。

今回の投資により、テンサープレックスはチームの拡充や研究開発の加速を進めるとともに、分散型AIソリューションの導入を推進し、AI開発と参加の分散化を促進する方針だ。

ワイジーラボの投資ディレクターであるアンディ・チャン氏は、「ワイジーラボはAI分野に強気であり、分散化がその進化の鍵を握ると考えている。Web3からAIやバイオテクノロジー分野への投資領域を拡大する中で、テンサープレックスへの投資を決定した。彼らの取り組みは、AI開発において人間の専門知識を活用する新たなアプローチを生み出しており、よりオープンで協調的なAIエコシステムの構築を支援できることを嬉しく思う」とコメントした。

テンサープレックスの共同創設者であるCK・チャン氏も、今回の投資について「ワイジーラボの支援を受け、分散型AIの分野でさらなるイノベーションを推進できることを嬉しく思う。我々は、次世代のAIは人間とAIエージェントがシームレスに協力することで進化すると確信している。ドージョーを通じて分散型の共同作業プラットフォームを構築し、バックプロップ・ファイナンスではビットテンサーエコシステムの成長を加速させていく。この投資を通じて、より包括的で、人間とAIが共に発展できる未来を実現していきたい」と述べた。

今回の投資を通じて、テンサープレックス・ラボは分散型AIのさらなる発展に向けて大きな一歩を踏み出した。人間の知見を活用し、AIとの協調を深めることで、新たなイノベーションが生まれることが期待される。ブロックチェーンとAIの融合が進む中、分散型技術を活用した次世代のAIエコシステムがどのように進化していくのか、今後の展開に注目したい。

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