次世代のデリバティブ取引の構築と強化を目指す
Arbitrum(アービトラム)上に展開する暗号資産(仮想通貨)取引プラットフォーム「Variational(バリエーショナル)」は23日、Bain Capital CryptoとPeak XV Partnersが主導する資金調達ラウンドにて1,030万ドルの調達を行ったことを発表した。
今回の資金調達ラウンドには、Coinbase VenturesやDragonfly Capital、Hack VCといった有力投資家が参加している。バリエーショナルは調達した資金を「次世代のデリバティブ取引の構築」に充てるという。
バリエーショナルはその最初の足掛かりとして、個人投資家向けの取引プラットフォーム「Omni(オムニ)」を構築した。オムニは700以上の仮想通貨デリバティブ取引に対応しており、主要取引所に上場していない仮想通貨も扱う点が特徴となっている。
オムニでは新たな市場が毎週追加され、流動性プロバイダーによりすべての市場で高い流動性が確保される。さらに、流動性プロバイダーがコミュニティから預金を受け入れる仕組みも実装が予定されている。一般ユーザーは流動性プロバイダーに資金を預けることで、その見返りとして利回りを受け取れるという。
バリエーショナル公式Xの投稿によると、直近でオムニの招待制メインネットの公開が行われるとのことだ。なお、招待制メインネットの参加には、バリエーショナル公式サイト上でウェイトリスト登録を済ませておく必要がある。
またバリエーショナルはオムニの他にも、機関投資家向けのプラットフォーム「Pro」の展開も計画している。将来的には利回り生成や仮想通貨の貸し出しといった、追加機能の実装も視野に入れているという。
バリエーショナルは、時価総額ランキングトップ100に含まれる仮想通貨のみならず、その他仮想通貨のデリバティブ市場も拡大の余地があると語っている。今回の資金調達ならびに新たなプラットフォームの構築により、個人投資家や機関投資家へ幅広い投資の選択肢と新たな収益機会の提供が期待されている。
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情報ソース:Variational公式X / The Block