SuiのDEX市場が急成長、11月以降に取引量が倍増
レイヤー1ブロックチェーン「Sui(スイ)」の情報発信を行う「Sui Japan」は12日、Suiブロックチェーン上で展開するDEX(分散型取引所)の累計取引量が350億ドルを突破したと発表。さらに、24時間取引量が過去最高の4億6,600万ドルを記録したことも明らかになった。
DeFi(分散型金融)市場の情報分析サイト「DefiLlama(ディファイラマ)」の統計によると、執筆時点でSuiのDEXにおける直近24時間の取引量は約3億7,000万ドル、過去7日間の総取引量は約23億ドルに達している。これらのデータは、Sui上の取引活動が急速に活発化していることを物語っている。
特に11月からの成長が顕著で、10月には週間取引ボリュームが10億ドル近くで推移していたが、11月の第1週には約20億ドルと取引ボリュームが倍増。第2週には過去最高の約25億ドルの取引ボリュームを記録している。
SuiのDEX市場を牽引しているのは、Aptos(アプトス)上でも展開しているDEX兼集中型流動性プロトコル「Cetus Protocol(セタスプロトコル)」だ。同プロトコルは過去7日間で約15億ドルの取引量を記録しており、「Kriya(クリヤ)」や「Bluefin(ブルーフィン)」といった他のプロトコルを圧倒している。
ただし、セタスプロトコルに限らず、Sui上のDEX全体が高い成長率を示しており、週間取引量は60~80%の増加率を記録している。これはSuiエコシステム全体が拡大し、より多くのユーザーと資金を引き付けている証拠といえるだろう。
急成長を遂げているSuiのDEX市場は、他の主要なブロックチェーンプラットフォームと肩を並べる存在になりつつある。今後も新たなプロトコルやエコシステムの展開を通じて、より多くのユーザーや投資家を魅了していくことが期待されている。
関連:ブロックチェーン「Sui」、わずか2年でTVL10億ドル突破|急成長の要因は?
関連:ソラナウォレット「ファントム」、Suiに対応を発表
情報ソース:Sui Japan公式X / DefiLlama
アイキャッチ画像:Shutterstockのライセンス許諾により使用