100万ドル相当のSOSOトークン報酬プールを用意
AIを活用した暗号資産(仮想通貨)分析プラットフォーム「SoSoValue(ソソバリュー)」は16日、独自の分散型取引所(DEX)となる「SoDEX(ソデックス)」のテストネットを公開したと発表した。
ソデックスは、ソソバリューが開発した独自のレイヤー1ブロックチェーン「ValueChain(バリューチェーン)」上に構築されており、スポット取引とデリバティブ取引の双方に対応する本格的なトレーディングプラットフォームだ。オーダーブックベースの直感的なインタフェースを備えるほか、銘柄リサーチから実際の取引に至るまでを一貫して行える点が大きな特徴となっている。
ソソバリューはソデックスの開発目的として、「世界的な金融システムへのアクセス格差を埋めること」を公式サイト上で掲げている。特に金融インフラが整っていない発展途上国のユーザーにスポットを当てており、誰もが簡単に取引を行い、利益を享受できる仕組みを提供することで金融包摂の促進を狙う構えだ。現実的なニーズをもとに設計されたこのプラットフォームは、DeFi(分散型金融)ネイティブでないユーザー層の獲得にも期待が持てるだろう。
公式サイト上ではすでに、テストネット利用のためのホワイトリスト登録の受付を開始。ユーザーは専用のTelegram(テレグラム)グループに参加したうえで、申請フォームに必要事項を記入する必要がある。その後、仮想通貨ウォレットへバリューチェーンを追加し、公式サイト上からテストトークンを請求することで擬似的な各種取引が可能となっている。
なお、テストネット期間中における取引や戦略展開、バグ報告を行ったユーザーに対して総額100万ドル相当のSOSOトークンが報酬として提供される予定だ。市場から注目を集める仮想通貨分析プラットフォームのDEX展開はもちろん、このような報酬制度もソデックスの関心を高める要因となっている。
今回のソソバリューの発表を受けて、SOSOトークンの価格は大きく変動した。テストネット公開の発表直後には一時0.645ドルまで急騰したが、その後は利益確定や価格反発を狙った売り圧力が強まり、0.5496ドルまで下落。記事執筆時点では0.5108ドルを推移しており、前日比-5.27%の下落を見せている状況だ。

ソソバリューによる革新的なDEXのリリースは、分散型金融の新たな選択肢として仮想通貨市場からの注目を集めている。報酬制度がどの程度ユーザー確保につながってくるかはもちろんだが、今後の正式ローンチやエコシステムの成長に向けた動向にも目が離せない。
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