XRP Ledger上でDEXやDeFiサービスの開発が可能に|近日追加予定
暗号資産(仮想通貨)XRPを発行・管理する「リップル(Ripple)」社は2日、同社が提供するブロックチェーン「XRP Ledger(XRPL)」にイーサリアム互換のスマートコントラクトを追加予定であることを発表した。
XRPLは国際送金をより効率化するために開発された、高速化つ低コストを実現したレイヤー1ブロックチェーンだ。ILP(インターレジャープロトコル)という仕組みを採用しており、異なる台帳間での送金を可能にするほか、仲介者を通した送金に対応することで、プライバシーを保護できるといった機能性を持ち合わせる。
リップル社は数ヶ月以内にローンチ予定である「XRPL EVMサイドチェーン」を通じ、XRPLにイーサリアムと互換性を持つスマートコントラクトを統合するとのことだ。これによりXRPLは送受信だけに特化しない複雑な処理が可能となり、既存の開発者が同チェーン上での新規サービス開発を進めやすくなる。
具体的にはスマートコントラクトが導入されることで、イーサリアム同様のサービス基盤としての活用が期待される。DEX(分散型取引所)やNFTゲーム、NFTマーケットプレイスなど、ブロックチェーンを基盤として稼働する分散型アプリケーション開発が可能になり、XRPLの取引量がこれまで以上に活発化する可能性がある。
またXRPL EVMサイドチェーンは、暗号資産ブリッジサービスを提供する「Axelar」を活用することで、同チェーンやXRPL、その他55以上のブロックチェーン間のシームレスなトークンの送受信が可能になるという。その際のガス代支払いでは、ネイティブトークンとなる「eXRP」が活用されるとのことだ。
リップル社は公式サイト上にて、「この動きは構築者、起業家、そしてユーザーに様々なユースケースに対応したさらなるカスタマイズ性を提供し、イノベーションを加速させ、XRPLの拡張機能を活用しようとする開発者を惹きつけることを目的としています」と述べており、XRPLのさらなる可能性を模索していく予定だ。
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