香港を拠点とする暗号資産(仮想通貨)決済フィンテック企業のRedotPay(リドットペイ)は16日、シリーズBラウンドにおいて1億700万ドル(約166億円)の資金調達を完了したと発表した。
世界100カ国600万人が利用、2025年の調達総額は300億円超に
リドットペイは、暗号通貨を入金し法定通貨のデビットカードとして利用できるペイメントサービスである。
今回のラウンドは、コンシューマーテックに特化したベンチャーキャピタルであるグッドウォーター・キャピタルが主導し、パンテラ・キャピタル、ブロックチェーン・キャピタル、サークル・ベンチャーズなどが参加した。これにより、2025年に入ってからの同社の調達総額は1億9,400万ドル(約301億円)に達したと発表されている。
リドットペイは、ステーブルコインを活用した決済カードや送金サービスを提供しており、世界100カ国以上で600万人を超えるユーザーを抱えている。同社によると、2025年11月までの決済額は前年比で約3倍に増加し、年間決済総額は100億ドル(約1.5兆円)を超えているという。また、年間売上高は1億5,000万ドル(約232億円)に達し、収益性の高い成長を続けている。
調達資金は、製品のイノベーション加速、グローバル展開の拡大、コンプライアンス体制の強化、および戦略的な買収などに充てられる予定だ。
リドットペイのマイケル・ガオCEOは、「我々の目標は、ステーブルコインを活用した金融サービスを通じて、ユーザーが自信を持って資産を管理できるようにすることだ」とコメント。パンテラ・キャピタルのライアン・バーニー氏は、「リドットペイはステーブルコインを日常的な決済に世界規模で導入している」と述べ、その取り組みを評価した。
暗号資産と法定通貨をつなぐフィンテックサービスへの関心は日々高まっている。資金調達を完了したリドットペイの今後の戦略も、大いに注目されそうだ。
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※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=154.90円)




