ガスフリー取引と低手数料で進化するDEX取引
ソラナブロックチェーン上の分散型取引所(DEX)「Raydium(レイディウム)」は10日、Orderly Network(オーダリーネットワーク)との提携により、新たな永久先物取引サービス「Raydium Perps(レイディウム・パープス)」のパブリックベータ版提供を開始したと発表した。
レイディウム・パープスの最大の特長は、「ガスフリー取引」と「70以上のペアで業界最低水準の手数料」だ。従来のDEXでは、注文を出すたびにネットワーク手数料(ガス代)が発生し、ユーザーにとって負担となっていたが、レイディウム・パープスではガス代を気にすることなく、自由に取引を行える。
また、ベータ版期間中は、メイカー手数料が0bps、テイカー手数料はわずか2.5bpsという競争力の高い料金設定となっている。発表によれば、これはソラナブロックチェーン上のパーペチュアル取引において最も低い手数料である。
これらの特徴は、頻繁に取引を行うデイトレーダーやスキャルパーにとって、取引戦略の自由度を大幅に高めると同時に、長期的なコスト削減効果をもたらす。
レイディウム・パープスでは、最大40倍のレバレッジを活用できるだけでなく、中央集権型取引所(CEX)に匹敵する取引速度を実現している。この背後には、オーダリーネットワークとの提携により実現した深いオムニチェーン流動性の提供がある。この技術基盤により、トレーダーは安定した価格とスムーズな取引体験を享受できる。
分散型金融(DeFi)市場は競争が激化しており、レイディウム・パープスがユーザーを獲得し、長期的に利用されるためには、安定したパフォーマンスの提供とユーザー体験のさらなる向上が鍵となるだろう。現在のベータ版で得られる成果が、正式版への移行時にどのように反映されるかが、レイディウム・パープスが業界内で確固たる地位を築く上で重要なポイントとなりそうだ。
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