パラダイム、Perp DEXアグリゲーター「リキッド」に760万ドル出資──シードラウンドを主導

水澤 誉往
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Liquid公式Xより引用

暗号資産(仮想通貨)ベンチャーキャピタル大手のパラダイムが、複数の分散型パーペチュアル先物取引所を統合するアグリゲーター「リキッド(Liquid)」のシードラウンドを主導し、760万ドルの資金調達が完了したことが3日、The Blockの報道で明らかになった。

ハイパーリキッド・ライター・オスティウムを一元管理

ジェネラル・カタリスト、アルペンなどの機関投資家に加え、ブレバン・ハワード・デジタル共同創業者のアシュウィン・ラマチャンドラン氏、オープンドア共同創業者のエリック・ウー氏、ライター創業者のヴラド・ノバコフスキー氏、暗号資産トレーダーのsmartestmoney.hl氏らエンジェル投資家も参加した。同ラウンドは2025年3月にエクイティ形式で実施され、わずか5日間でクローズしている。

リキッドは、ハイパーリキッドライターオスティウムといった主要パーペチュアルDEXを単一の非カストディアルアプリに統合し、トレーダーが複数のポジションを一箇所で管理できる仕組みを提供する。

創業者のフランクリン・ワン氏は、ヘッジファンド大手トゥー・シグマで先物部門のチーフAIサイエンティストを務めた経歴を持ち、「機関投資家レベルのインフラとツールを個人投資家にも提供する」との方針を掲げている。ワン氏によると、リキッドはローンチから数週間で取引高5億ドルを突破し、ハイパーリキッド経由の利回りボルトでは年利約7%を提供している。モバイル優先設計により清算リスク接近時のプッシュ通知などリアルタイムのリスク管理機能も実装済みだ。

The Blockのデータダッシュボードによると、パーペチュアルDEXの累計取引高は先月、過去最高となる約1.2兆ドルに到達した。ハイパーリキッド、ライター、アスターedgeXが取引高上位を占める中、取引高の急増を背景に、ベンチャーキャピタルのパーペチュアルDEX分野への投資意欲も再び高まっている。

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リキッドはニューヨークを拠点に約10名のチームで運営され、取引手数料に少額の追加フィーを上乗せするビジネスモデルを採用する。ポイントベースの報酬システムも統合する計画で、エンジニアリング、マーケティング、デザイン部門の採用を積極的に進めている。

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株式会社jaybe 代表取締役。香川県三豊市出身。2010年4月、株式会社一誠社入社。2011年よりFX取引を開始。2016年3月30日、bitFlyer代表取締役社長・加納裕三氏が出演する動画で仮想通貨に興味を持ち、 1BTC価格47,180円で0.02BTCを購入したことが仮想通貨投資の始まり。2017年11月、仮想通貨投資で身に付けた知識・経験を活かし、自身初のブログ「次男坊の仮想通貨な日」を立ち上げ。2018年4月、JinaCoinの前身である「ジナキャッシュ」開設。2019年10月、収益の安定化に成功し、株式会社一誠社を退職、個人事業主として独立。2020年6月、事業拡大に伴い、株式会社jaybe(法人番号:7470001018079)を創業。 2023年、メディアの名称を「JinaCoin」に変更。月間15万PVを超える仮想通貨情報メディアに成長させる。現在は仮想通貨投資を行う傍ら、仮想通貨の普及活動やマーケットリサーチ等を行なっている。2024年6月、一般社団法人 日本クリプトコイン協会の「暗号通貨認定アドバイザー」資格を取得。仮想通貨投資活動:現物保有・デリバティブ取引・DeFi運用・エアドロップ活動。好きな銘柄:ビットコイン。著書:海外FXのはじめ方完全ガイド。WEB取材:凄腕FXトレーダーへインタビュ ー!vol.8=TitanFX。趣味:投資全般・SEO・読書
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