NYSE親会社ICE、ハイパーリキッド上の無期限先物を米国へ──trade.xyzに出資、HYPEは発表当日に上昇

NYSE親会社ICE、ハイパーリキッド上の無期限先物を米国へ──trade.xyzに出資、HYPEは発表当日に上昇
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shoko-koyama
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Highlights
  • ICEとtrade.xyzが29日、ハイパーリキッド上の無期限先物を米国の規制下でも提供する計画を発表
  • ICEが個人向けの専用市場と清算の仕組みを運営する計画で、trade.xyzに出資、開始には規制当局の承認が必要
  • ハイパーリキッドのトークンHYPEは同日夜に上昇、執筆時点で24時間前から13.93%高

ニューヨーク証券取引所(NYSE)を傘下に持つ米インターコンチネンタル取引所(ICE)と、Hyperliquid(ハイパーリキッド)HYPEHYPE上で無期限先物を提供するtrade.xyzは29日、規制当局の承認を条件に、米国でも市場を提供することで最終合意したと発表した。ICEはtrade.xyzに出資する。

ICEが運営とtrade.xyzへの出資を担い、個人向けの専用市場を計画

ICEはtrade.xyzの規制下の市場を独占的に運営し、ハイパーリキッド上に個人向け市場と清算の仕組みを設ける計画だ。

ICEによると、2社は本人確認と資金洗浄対策(KYC・AML)に対応した無期限先物市場を運営するため、レバレッジ取引に必要なものを含めて規制当局の承認を求める。承認後は、本人確認を済ませた顧客が、この市場の会員になる先物取次業者(FCM)を通じて取引する形を想定している。

販売では、ICEが今年出資した暗号資産(仮想通貨)取引所OKXとの合弁会社を通じても提供する見込み。ただし、合弁会社自体の米国でのブローカーディーラー・FCMとしての承認は、まだ下りていない。

trade.xyzは投稿で、米商品先物取引委員会(CFTC)の承認が前提だと説明し、商品の内容、利用できる人の条件、開始時期は承認の進み具合に応じて示すとした。

trade.xyzによると、契約は株式、株価指数、商品、為替、暗号資産を予定する。ICEは、この個人向け事業を機関投資家向けの先物・清算事業と分けて運営するとした。ICEの市場の参加者は現在99%超が機関投資家で、個人は新たな顧客層になると位置づけている。

ICEのジェフリー・スプレッチャー会長兼最高経営責任者(CEO)は、無期限先物について「当社の先物市場を置き換えるものではなく、上乗せするもの」と述べた。

ICEによると、trade.xyzは現在、対象となる米国外の利用者に市場を提供している。trade.xyzによると、ハイパーリキッド上の同社の市場の取引高は1年あまりで6,500億ドル(約102兆6,415億円)を超えた。

trade.xyzは、投資家のスタン・ドラッケンミラー氏らが同社の取り組みに加わると説明した。

ハイパーリキッドを支えるハイパーリキッド・ラボを共同で率いるジェフ・ヤン氏も日本時間21時41分、Xで反応した。trade.xyzを最初のHIP-3(第三者が無期限先物市場を開ける仕組み)の運営者と紹介し、2社がハイパーリキッドを選んだことを光栄だと書いた。

ヤン氏は、約1年前に初めて話したスプレッチャー氏から成功の形を問われ、ICEがハイパーリキッドの技術を使うことだと冗談で答えたと振り返った。

HYPEは発表当日の夜に上昇、ハイパーリキッドで並ぶ2つの米国向け計画

JinaCoinの価格データによると、ハイパーリキッドのトークンHYPEは執筆時点(日本時間29日22時53分)で約1万4,332円と、24時間で13.93%上がった。

5分ごとのデータでは、HYPEは日本時間19時30分の79.32ドル(約1万2,500円)から、19時35分までの間に上がり始めた。trade.xyzが提携をXに投稿した19時41分より前で、ICEの投資家向けページの発表資料には時刻の記載がない。

国内では、金融庁の暗号資産交換業者登録一覧(9月30日現在)をJinaCoinが集計したところ、HYPEを取り扱う業者の記載はなかった(執筆時点、国内の暗号資産交換業者一覧)。2社の発表は米国の規制下の市場を対象とし、日本の利用者や日本での提供には触れていない。

暗号資産取引所Kraken(クラーケン)の親会社Payward(ペイワード)は9月16日、傘下でCFTCの規制を受けるBitnomial(ビットノミアル)を運営者とするハイパーリキッド上の米国向け無期限先物の計画を発表していた。ICEとtrade.xyzの今回の発表は、この計画に触れていない。

項目ICEとtrade.xyzペイワード(クラーケンの親会社)
発表日29日9月16日
市場を運営する会社ICE(新しい専用の市場と清算の仕組みを設ける計画)傘下の取引所・清算機関のビットノミアル
顧客の窓口市場の会員になるFCM、ICEとOKXの合弁会社(見込み)など傘下のFCMのNinjaTrader Clearing(ニンジャトレーダー・クリアリング)
予定する対象株式、株価指数、商品、為替、暗号資産(trade.xyzの説明)発表に記載なし
開始時期規制当局の承認が前提で、示していない規制当局の承認が前提で、示していない
出典:ICEの29日の発表、trade.xyzの29日の投稿、ペイワードの9月16日の発表をもとにJinaCoin作成

ICEとtrade.xyz、ペイワードの2つの計画は、いずれも規制当局の承認が前提となる。

関連:trade.xyz、アンソロピックのIPO前無期限先物「ANT」を上場――最大10倍のレバレッジに対応

※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=157.91円)

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仮想通貨歴6年。ニュース記者歴4年。常に仮想通貨ニュースを追う。情報ソースを追究し正しい情報をわかりやすく伝えることに努めている。仮想通貨は下落するたび買い増すタイプで、主にステーキングで資産運用中。
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