トヨタファイナンスは27日、ブロックチェーンを使ったセキュリティトークン社債(ST債)の第2回(愛称:TOYOTA Wallet つむぐボンド)を発行した。申込額は発行予定額の10倍を超え、抽選となった。発表によると、証券会社を通さず自ら投資家を募る自己募集の公募型ST債は、トヨタグループで初めて。
トヨタファイナンスのST債、申し込みは発行予定額の10倍超
JinaCoinが8月18日に伝えたトヨタファイナンスのST債の募集の結果を、親会社のトヨタファイナンシャルサービスが27日に公表した。発表によると、申し込みには、これまでトヨタファイナンスと取引のなかった人も含まれていたという。申込額の総額や当選者の数は示していない。
申し込みは証券口座を不要とし、決済アプリTOYOTA Wallet(トヨタウォレット)と連携した専用ページで受け付けた。トヨタファイナンスが発行するクレジットカードTS CUBIC CARDを持たない人も申し込める仕組みにしていた。
購入者向けには、富士スピードウェイの観戦チケットなどが当たる抽選特典や、条件に応じたアプリ残高の進呈を用意した。
トヨタファイナンスのST債、第1回との違いは販売方法と基盤
トヨタファイナンスは2025年3月にも、同じ1年・10億円規模のST債を出した。同社の社債発行一覧と、2回の発表資料をもとに比べると次の通り。
| 項目 | 第1回 | 第2回 |
|---|---|---|
| 発行日 | 2025年3月3日 | 2026年10月27日 |
| 年限 | 1年 | 1年 |
| 発行額 | 10億円 | 最大10億円 |
| 償還日 | 2026年3月3日 | 2027年10月27日 |
| 利率 | 0.830% | 1.720% |
| 販売 | 大和証券が引き受け | 自己募集(証券会社による販売なし) |
| 発行基盤 | Progmat(プログマ)の基盤 | BOOSTRY(ブーストリー)のibet for Fin |
| 社債管理者 | 三菱UFJ銀行 | 三井住友銀行 |
年限と規模が同じ2回で、利率は0.830%から1.720%になった。利率が変わった理由について、発表資料は触れていない。
ブロックチェーン基盤も入れ替わっている。第1回はプログマの基盤を使ったのに対し、第2回はブーストリーの基盤を採用した。第2回ではSMBC日興証券がファイナンシャルアドバイザーを務めた。
トヨタファイナンスの第2回の募集はすでに終わっており、証券会社による販売もない。
