米ムーディーズ、リップル社のステーブルコインRLUSDに投資適格のA2

米ムーディーズ、リップル社のステーブルコインRLUSDに投資適格のA2
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shoko-koyama
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Highlights
  • 米ムーディーズが米国時間27日、リップル社のステーブルコインRLUSDに長期A2・短期P-1の預金格付けを付与
  • 準備資産は短期の米国政府資産と現金が中心。リスクは発行体が倒産から切り離されていない点と、保有者が現時点で準備資産を直接所有しない点
  • 格付けの対象は子会社がイーサリアムとXRPレジャーで直接発行したRLUSD。SBI VCトレードは6月からイーサリアム上のものを取扱い

米格付け大手ムーディーズ・レーティングスは米国時間27日、暗号資産(仮想通貨)XRPXRPXRPと関係の深いリップル社の米ドル建てステーブルコインRLUSDRLUSDRLUSDに、長期A2・短期P-1の預金格付けを付与したと発表した。A2は投資適格の格付けで、リップル社のステーブルコイン部門シニア・バイスプレジデント、ジャック・マクドナルド氏は、ムーディーズから投資適格の格付けを受けた初のステーブルコインだとXで述べた。

ムーディーズがRLUSDに付けたA2、評価の理由と弱点

格付けの対象は、リップル社の完全子会社でニューヨーク州の信託会社Standard Custody & Trust Company(SCTC)が、XRPレジャー(XRPL)とイーサリアムで直接発行したRLUSDに限られる。

JinaCoinの価格データでは、執筆時点(日本時間28日23時31分)のRLUSDの時価総額は4,078.5億円(同ページの換算は1ドル=157.89円)となっている。

ムーディーズによると、A2は準備資産の信用力と市場価値、裏付けの比率、流動性と償還の仕組み、準備資産の分別と第三者による保管などを評価した結果だ。短期のP-1は、長期のA2にそろえた。

準備資産は、流動性の高い短期の米国政府資産と現金が中心となっている。SCTCは発行額の103%の準備資産を持つことを目標にしており、ムーディーズはこの水準が今回の格付けに見合う最低限を上回るとした。

準備資産の大半は、ムーディーズがAa1(cr)と評価する米BNYが保管する。BNY以外の預金機関に置く現金は現在5,000万ドル(約79億円)が上限で、BNYの別の分別口座にある同額の短期米国債がこれを支える。

SCTCは規制上、条件を満たし登録済みの機関の保有者に、要件を満たす請求を受けてから2営業日以内に額面で償還する義務を負う。SCTCが破産した場合は、これより延びる可能性がある。

一方でムーディーズは、SCTCが倒産から切り離された特別目的会社ではなく、RLUSDの保有者が現時点で準備資産を直接所有していない点をリスクとして挙げた。準備資産の分別や口座の名義、償還に充てる用途の限定、ニューヨーク州金融サービス局(NYDFS)の監督で、このリスクは和らげられているという。

ムーディーズによると、2027年に施行される米国のステーブルコイン法、GENIUS法は、必要な準備資産を発行体の破産財団から外すなど、保有者の保護を加える。ムーディーズは格付けを動かしうる要因を次のように示した。

方向主な要因
引き上げGENIUS法などで保有者の法的・構造的な保護が強まり、RLUSDのリスクを和らげる場合、準備資産の裏付けや流動性、償還の仕組み、運用・技術面の管理が一段と強まる場合など
引き下げ準備資産の信用力や市場価値、裏付けの比率の低下、信用力が大きく劣る保管先・預金先の新規の選定や追加、取引先の集中の大幅な高まり、償還能力の悪化、運用・技術・サイバー面の重大な障害など
ムーディーズの発表(米国時間27日)をもとにJinaCoinが作成

今回の発表は、リップル社の国法信託銀行には触れていない。リップル社は米国時間26日、この信託銀行の設立について米通貨監督庁(OCC)から最終承認を得たと発表しており、開業後はRLUSDの準備資産の管理などを担う予定だという。

ムーディーズは、詳しい分析を近く同社のサイトで公開する報告書で示すとしている。

ムーディーズはスカイにB3、国内ではSBI VCトレードがRLUSDを取扱い

ムーディーズは米国時間6日、ステーブルコインUSDSusdsusdsを発行するSky Protocol(スカイ・プロトコル)に、長期カウンターパーティー・リスク格付けB3を付けた。スカイの発展を支援する財団によると、ムーディーズがステーブルコインのプロトコルを格付けしたのは初めてだった。

B3は投資適格の下限Baa3より6段階低く、今回のA2はBaa3より4段階高い。ただし、スカイはプロトコルの長期カウンターパーティー・リスク格付け、RLUSDはステーブルコインそのものの預金格付けで、種類も対象も異なる。

国内では、SBI VCトレードが6月24日にRLUSDの取扱いを始めた。同社とリップル社は、同日時点の同社の調べで国内初の4号電子決済手段だとしている。同社が2025年3月から扱うUSDCUSDCUSDCに続く、2つ目の米ドル建てステーブルコインとなる。

6月の発表によると、同社のVCTRADEサービスで入出庫に対応するのはイーサリアム上のRLUSDだけだ。ムーディーズの格付けは、SCTCがイーサリアムで発行したRLUSDも対象にしている。1回の発注と出庫の上限は100万円相当で、入出庫の手数料はかからない。

SBI VCトレードは6月の発表で、対応するブロックチェーンを今後順次広げる予定とした。

関連:リップル、米BNYとの提携拡大を発表――XRP保管やXRPL活用で協力
関連:ムーディーズ、ステーブルコインUSDSのスカイにB3──自己資本は資産の0.9%

※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=158.17円)

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仮想通貨歴6年。ニュース記者歴4年。常に仮想通貨ニュースを追う。情報ソースを追究し正しい情報をわかりやすく伝えることに努めている。仮想通貨は下落するたび買い増すタイプで、主にステーキングで資産運用中。
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