分散型デリバティブ取引所「ハイパーリキッド
HYPE」で先物市場を運営するtrade.xyzは26日、生成AI「Claude」を開発する米アンソロピックを対象としたIPO前無期限先物(Pre-IPO Perpetuals、IPOP)「ANT」の取引を開始した。
IPO前の株価予想を取引、ANTは取引開始後に下落
IPOPは、株式上場前の企業を対象とする先物商品だ。実際の株価が存在しない段階から、市場参加者の売買を通じて将来の株価水準を探る「価格発見」の仕組みを持つ。値上がりを見込む買いと、値下がりを見込む売りの両方が可能だ。
今回上場したANTは、アンソロピックのクラスA普通株式1株を基準とするドル建ての先物契約だ。ハイパーリキッドの市場開設機能「HIP-3」を利用し、24時間365日取引できる。アンソロピックの株式上場後は、実際の株価を参照する通常の無期限先物へ移行する見込みだ。
ただし、ANTを購入しても、アンソロピックの株主にはならない。議決権や配当を受け取る権利はなく、IPOで株式が割り当てられることもない。損益はANTの価格変動によって生じ、証拠金の不足による強制清算のリスクもある。
ANTは初値138.1ドル(約21,768円)を付けた後、約109ドル(約17,181円)まで下落した。本記事執筆時点では約112ドル(約17,654円)付近を推移している。

ハイパーリキッドにとっても、重要な局面
ハイパーリキッド関連の調査団体「ハイパーリキッド・リサーチ・コレクティブ(HRC)」は、アンソロピックのIPO前に価格予想を取引できる市場が限られることを指摘した。その数少ない取引手段の1つをハイパーリキッドが提供することから、今回の取引開始をハイパーリキッドの歴史上、最も重要な局面の1つと評価している。
HRCが注目しているのは、株式市場での取引が始まる前に、どれだけ効率的に価格が形成されるかという点だ。同団体は、スペースXなどのIPO前先物を成功例に挙げたうえで、今回のアンソロピックの価格形成が、IPO前先物全体の信頼性を左右するとの見方を示している。
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※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=157.63円)
