米暗号資産(仮想通貨)取引所大手のコインベース(COIN)とリップル社は米国時間28日、リップル社の米ドル建てステーブルコインRLUSD
RLUSDをコインベースで扱い始めたと発表した。個人向けアプリなど3つのサービスで、同日から取引や管理ができる。リップル社は前日、米ロビンフッド(HOOD)との提携も発表している。
コインベースの3つのサービスでRLUSDを取引、入出庫は3チェーン
対象は、個人向けのアプリ、取引所のCoinbase Exchange、機関投資家向けのCoinbase Primeの3つ。米ドルや、対応するほかの米ドル建てステーブルコインから、1対1でRLUSDに替えられる。
2社は米国での利用拡大と位置づけ、日本の利用者が対象かは示していない。
入出庫は、XRPレジャー(XRPL)、Base(ベース)、イーサリアムの3つのブロックチェーンに対応した。ベース上では、リップル社が流動性を提供するとしている。
2社は、コインベースの別の取引所Coinbase Global Exchangeの顧客向けにも、RLUSDを担保に使う機能を含めて今後提供するとし、時期は示していない。
リップル社は米国時間28日の別の発表で、RLUSDの時価総額が26億ドル(約4,102億円)となり、年初から88%超増えたとした。
JinaCoinの価格データでは、執筆時点(日本時間29日11時56分)の時価総額は4,137.1億円(同ページの換算は1ドル=157.91円)だった。
リップル社のステーブルコイン部門シニア・バイスプレジデント、ジャック・マクドナルド氏は、今回の提携でRLUSDが「米国の暗号資産市場で最大の機関顧客基盤」に届くと述べた。
ロビンフッドもRLUSDに対応、国内はSBI VCトレードが6月に取り扱い開始
リップル社とロビンフッドは米国時間27日、提携を発表した。RLUSDは、ロビンフッドのブロックチェーンRobinhood Chainと暗号資産取引所Bitstamp(ビットスタンプ)で使える。2社は、ロビンフッドのアプリでも年内に使えるようになる見込みとし、日本の利用者への提供には触れていない。
2社によると、ロビンフッドは機関投資家向けの決済にXRPL上のRLUSDを使う予定だ。
国内では、SBI VCトレードが6月24日から、同社のVCTRADEサービスでRLUSDを扱っている(同社のBITPOINTサービスは対象外)。リップル社とSBI VCトレードの発表、金融庁の登録一覧を集計したJinaCoinの国内の暗号資産交換業者一覧をもとに比べると次の通り。
| 項目 | コインベース | ロビンフッド | SBI VCトレード |
|---|---|---|---|
| 発表日 | 28日(米国時間) | 27日(米国時間) | 6月24日 |
| 使える場(発表内容) | 個人向けアプリ、取引所、機関投資家向けサービス(別の取引所での提供は、担保としての利用を含めて今後) | ロビンフッドのブロックチェーン、ビットスタンプ(アプリは年内の見込み) | VCTRADEサービス(BITPOINTサービスは対象外) |
| 入出庫に対応するチェーン | XRPL、ベース、イーサリアム | 発表に記載なし(ロビンフッドのブロックチェーン上で利用でき、機関投資家向けの決済にXRPL上のRLUSDを使う予定) | イーサリアムのみ(6月の発表時点) |
| 国内の登録一覧 | 米国のサービスの運営会社は記載なし。Coinbase株式会社が暗号資産交換業者として載るが、取扱銘柄はなく、電子決済手段等取引業者の一覧にはない | 2つの一覧に、ロビンフッド・ビットスタンプの名前はない | 暗号資産交換業者・電子決済手段等取引業者の両方で登録。電子決済手段の一覧にRLUSDの取り扱いを記載 |
金融庁の暗号資産交換業者登録一覧(9月30日現在)と電子決済手段等取引業者登録一覧(8月27日現在)に、今回の米国のサービスの運営会社やロビンフッド、ビットスタンプは載っていない。一覧でCoinbaseの名を含むのはCoinbase株式会社だけで、取り扱う暗号資産の欄は「取り扱いなし」だ。
SBI VCトレードは6月の発表で、出庫の上限を1回100万円相当とし、対応するブロックチェーンを今後順次広げる予定とした。同社での扱いは、ムーディーズ・レーティングスによるRLUSDの格付けの記事でも取り上げた。
別の取引所での提供時期はコインベースとリップル社が示しておらず、ロビンフッドのアプリは同社とリップル社が年内の見込みとした。
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※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=157.77円)
