米SEC検査部、2027年度の重点にトークン化──前年度の報告書は言及ゼロ

米SEC検査部、2027年度の重点にトークン化──前年度の報告書は言及ゼロ
画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
水澤 誉往
2 Min Read
Highlights
  • 米SECが23日、検査部の2027会計年度の検査重点項目を公表、市場インフラの変化としてトークン化を明記
  • 報告書では清算機関とシステム規則(レギュレーションSCI)の検査で、トークン化を重点の1つに
  • 前年度の報告書にトークン化や暗号資産の語はなく、今回も暗号資産の項目は設けず

米証券取引委員会(SEC)は23日(米国時間)、検査部が2027会計年度(2026年10月〜27年9月)に重点的に調べる項目を公表した。8つの重点分野の1つとして、米国債の清算改革やトークン化など、市場インフラの変化に伴うリスクを挙げた。対象は投資顧問や証券会社、清算機関など3万4,000超の登録業者だ。

米SEC検査部、清算機関とシステム規則の検査でトークン化

報告書の10ページによると、清算機関の検査では、債務不履行のリスク管理、再建と業務の終了、証券貸借、業務運営と並べて、トークン化を高リスクの分野として重点的に調べる。

13ページでは、取引所などの重要なシステムを対象とする規則(レギュレーションSCI)の検査で、新しい流れとして超知能(SI)、証券のトークン化、取引時間の延長、量子コンピューティングを挙げた。

報告書がトークン化に触れるのはこの2か所だ。暗号資産(仮想通貨)という語は出てこない。

証券のトークン化をめぐっては、SECが9月17日、トークン化した米国株を売買する場について、時限的で条件付きの免除命令を出している。

米SEC検査部、前年度の報告書はトークン化に触れず

JinaCoinが2026会計年度の報告書(2025年11月17日公表)を確認したところ、トークン化、暗号資産、デジタル資産、ブロックチェーン、ステーブルコインのいずれの語も出てこなかった。

新しい技術の書き方も変わった。前年度は自動化された投資ツールと並べてAI技術を挙げていたが、今回はAIという語を使わず、超知能(SI)と書いている。登録業者が、調査や文書作成、顧客対応などに生成型のSIを取り入れていると指摘した。

報告書は検査部の職員の見解で、法的な効力はないと断っている。SECの発表によると、検査部は、重点項目は検査する事項のすべてではなく、年度の途中で見直すこともあるという。

関連:米SEC、投資顧問による仮想通貨カストディを容認へ──保管業者不在時に限り
関連:米SECの暗号資産ルール案、意見募集が締め切り──ナスダックは支持、銀行団体は慎重

仮想通貨の最新情報を逃さない!GoogleニュースでJinaCoinをフォロー!

JinaCoinメルマガ開始
Share This Article
Follow:
株式会社jaybe 代表取締役。香川県三豊市出身。2010年4月、株式会社一誠社入社。2011年よりFX取引を開始。2016年3月30日、bitFlyer代表取締役社長・加納裕三氏が出演する動画で仮想通貨に興味を持ち、 1BTC価格47,180円で0.02BTCを購入したことが仮想通貨投資の始まり。2017年11月、仮想通貨投資で身に付けた知識・経験を活かし、自身初のブログ「次男坊の仮想通貨な日」を立ち上げ。2018年4月、JinaCoinの前身である「ジナキャッシュ」開設。2019年10月、収益の安定化に成功し、株式会社一誠社を退職、個人事業主として独立。2020年6月、事業拡大に伴い、株式会社jaybe(法人番号:7470001018079)を創業。 2023年、メディアの名称を「JinaCoin」に変更。月間15万PVを超える仮想通貨情報メディアに成長させる。現在は仮想通貨投資を行う傍ら、仮想通貨の普及活動やマーケットリサーチ等を行なっている。2024年6月、一般社団法人 日本クリプトコイン協会の「暗号通貨認定アドバイザー」資格を取得。仮想通貨投資活動:現物保有・デリバティブ取引・DeFi運用・エアドロップ活動。好きな銘柄:ビットコイン。著書:海外FXのはじめ方完全ガイド。WEB取材:凄腕FXトレーダーへインタビュ ー!vol.8=TitanFX。趣味:投資全般・SEO・読書
コメントはまだありません

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA